「人生の最後に後悔するのは、お金が足りなかったことではない。」相続専門税理士として3万件を超える人生の締めくくりを見届けてきた著者が、多くの人に共通する「お金の後悔」から、本当に豊かな人生のお金の使い方を伝える一冊です。

本日紹介するのは、1951年生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業後、アーサーアンダーセン会計事務所を経て、税理士法人レガシィ代表社員税理士として活躍する公認会計士、宅地建物取引士、CFPの資格を持ち、相続に特化した税理士法人として3万1000件以上の相続案件に携わり、『【最新版】やってはいけない「実家」の相続』『【改正税法対応版】「生前贈与」そのやり方では損をする』など107冊を超える著書を持つ、天野隆(あまの・たかし)さんが書いたこちらの書籍です。

天野隆『限りある時間を豊かにする 人生最後のお金の授業』(青春新書)

 

本書の冒頭では、相続の現場で数多くの人生を見届けてきた著者が、「もっとお金を残せばよかった」と後悔する人は意外に少なく、多くの人が「お金の使い方を間違えた」「もっと自分のために使えばよかった」「もっと人のために使えばよかった」という三つの後悔を抱えていることを紹介しています。

 

本書は以下の6部構成から成っています。

1.相続専門税理士が見た「3つのお金の後悔」―「稼ぐ」「ためる」よりも大切なこと

2.なぜ、人はお金に振り回されてしまうのか―「お金の使い方を間違えた」という後悔

3.お金の不安から抜け出す方法―「もっと自分のために使えばよかった」という後悔

4.人生後半の豊かさは「与える力」で決まる―「もっと人のために使えばよかった」という後悔

5.今から考えておきたい「お金の終いじたく」―自分のお金の行き先は、自分で決める

6.限りある人生を豊かにするヒント―「お金」よりも「幸せ」を遺す

 

本書の前半では、お金との向き合い方について考えさせられます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 相続現場で見えてきた「3つのお金の後悔」

◆ 「稼ぐ」「ためる」だけでは人生は豊かにならない理由

◆ お金に振り回されてしまう人の共通点

◆ 「使うこと」への不安との向き合い方

◆ 人生には「お金の使いどき」があるという考え方

 

この本の中盤では、自分自身の人生を豊かにするためのお金の使い方が語られます。主なポイントは次の通り。

◆ 老後のお金の不安から抜け出す方法

◆ 自分の経験や健康に投資する大切さ

◆ 人生後半こそ「与える力」が豊かさにつながること

◆ 家族や周囲の人へのお金の活かし方

◆ 幸福感を高めるお金の使い方

 

本書の後半では、人生の締めくくりに向けた準備について解説されています。主なポイントは以下の通りです。

◆「お金の終いじたく」を考える重要性

◆ 自分のお金の行き先を自分で決めること

◆ 相続を通じて家族に想いを伝える方法

◆ 財産だけでなく幸せを遺すという発想

◆「いい人生だった」と思える人生設計

 

本書の魅力は、相続税や資産承継の専門家である著者が、税金や制度の話だけではなく、「人生の豊かさ」という視点からお金を見つめ直している点です。

老後資金や将来への不安から、お金を使うことにブレーキをかけてしまう人は少なくありません。しかし著者は、多くの人生の最終章に立ち会った経験を通じて、お金は残すためだけではなく、自分や家族、人とのつながりを豊かにするために使うものだと語ります。そのメッセージには、大きな説得力があります。

私自身も、人生後半のキャリア、資産形成、定年後のライフスタイルについて情報発信を続けていますが、本書は「お金を増やす方法」だけではなく、「幸せに使う方法」を考えさせてくれる貴重な一冊でした。50代以降の方はもちろん、ご家族の将来や相続について考え始めた方にも、ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4155日目】