「75歳からは、『やめる』ことが幸せへの近道になる。」― 健康のため、人に迷惑をかけないため、年齢相応だから……。そんな思い込みを手放したとき、人生後半はもっと自由で、もっと楽しくなる。本書は、高齢者医療の第一人者が、75歳から本当にやめるべきことをわかりやすく説いた一冊です。

本日紹介するのは、1960年大阪府生まれ、東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医、国際医療福祉大学教授、ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表、一橋大学国際公共政策大学院特任教授、川崎幸病院精神科顧問として活躍する和田秀樹さんが書いた、こちらの書籍です。

和田秀樹『75歳からやめて幸せになること~一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』(だいわ文庫)

 

本書の冒頭では、「健康のためだから」と無理を重ねたり、何でも我慢したりすることが、かえって人生の質を下げてしまうと著者は指摘します。75歳以降は「足し算」よりも「引き算」の発想が重要であり、不要なものをやめることが若々しく生きる秘訣だと説いています。

 

本書は以下の9部構成から成っています。

1.今までの「健康法」をやめる

2.「我慢すること」をやめる

3.「医者のいいなり」をやめる

4.「脳を使わない生活」をやめる

5.「イライラ・クヨクヨ」をやめる

6.「老いに任せる」をやめる

7.「ストレスフルな人間関係」をやめる

8.「無理する」をやめる

9.75歳からこれだけは!「やっておきたい6つのこと」

 

本書の前半では、高齢期の健康や生活習慣について考え直すヒントが紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 健康のためという思い込みを見直す

◆ 必要以上の我慢を手放す大切さ

◆ 医者任せではなく主体的に判断する姿勢

◆ 脳を積極的に使い続ける生活習慣

◆ 年齢を理由に挑戦をあきらめない考え方

 

この本の中盤では、心と身体を若々しく保つための考え方が語られます。主なポイントは次の通り。

◆ イライラやクヨクヨを引きずらない工夫

◆ 老化を当然と受け入れすぎない姿勢

◆ 心身を衰えさせない日々の習慣

◆ ストレスを遠ざける人間関係の築き方

◆ 無理をしないことと怠けることの違い

 

本書の後半では、人生後半を充実させるために実践したいことがまとめられています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 75歳から本当に続けたい6つの習慣

◆ 自分らしく楽しむ時間を持つこと

◆ 好奇心を持ち続けることの重要性

◆ 人との交流が健康寿命を延ばす理由

◆ 「人生を楽しむ」ことが最大の健康法であること

 

本書の魅力は、高齢者医療の現場を熟知した著者が、「○○をしなさい」ではなく、「○○をやめましょう」という逆転の発想人生後半を考えている点です。

健康法や老後本では、やるべきことが次々と並べられることが少なくありません。しかし本書では、過度な健康管理や我慢、無理、人間関係のストレスなどを手放し、自分らしく生きることこそが、心身の若々しさにつながると説きます。肩の力を抜きながらも、本質的な人生論として読むことができる内容です。

私自身も、定年後の働き方や健康、人生後半のライフスタイルについて日々発信していますが、本書は「何を始めるか」だけではなく、「何をやめるか」が人生を大きく変えることを教えてくれました。75歳以上の方はもちろん、50代・60代から人生後半の準備を考え始める方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4156日目】