「長生きすること」は本当に幸せなのでしょうか ―。本書は、その問いに対して「ただ寿命を延ばすのではなく、人生の最終章をどう仕上げるかが重要だ」と語りかけてくれる一冊です。

本日紹介するのは、1949年東京都足立区生まれ、日本大学大学院医学研究科修了、医学博士、心療内科医として医療の現場を経験し、その後、衆議院議員として厚生労働副大臣環境大臣を歴任し、日本の医療・介護・年金政策にも深く関わってきた鴨下一郎さんが書いたこちらの書籍です。

鴨下一郎『LONGEVITY(ロンジェビティ):「老いを仕上げる」生き方』(メディカルレビュー社)

この本は、欧米で注目され、2025年の世界の消費トレンドにも選ばれた「ロンジェビティ(Longevity=健康長寿)」という考え方を通じて、人生100年時代をより豊かに生きるための指針を示した一冊です。

本書は以下の6部構成から成っています。

1.ロンジェビティが日本にやってくる

2.ロンジェビティを知る

3.なぜ、いま、ロンジェビティ?

4.ロンジェビティにどう対峙する?

5.「老いる」意味と「死ぬ」意味

6.ロンジェビティをどう生きる?

 

本書の前半では、「ロンジェビティ」という新しい概念と、その背景が解説されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ ロンジェビティとは単なる長寿ではなく健康長寿を意味する

◆ 欧米では人生後半を積極的に楽しむ考え方が広がっている

◆ 医療技術の進歩により寿命はさらに延びる可能性が高い

◆ 人生100年時代には従来の人生設計が通用しなくなる

◆ 「長生きリスク」ではなく「長生きチャンス」と捉える視点が重要

 

この本の中盤では、なぜ今ロンジェビティが重要なのか、その社会的背景が語られます。主なポイントは次の通り。

◆ 超高齢社会は日本が世界の最先端を走っている

◆ 健康寿命を延ばすことが個人にも社会にも重要

◆ 医療・介護・年金制度のあり方も変化が求められる

◆ 老後を支える学び直しや社会参加が必要になる

◆ 高齢者自身が人生後半を主体的に設計することが大切

 

本書の後半では、「老いること」と「死ぬこと」をどう受け止めるかについて深く考察されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 老いは避けるものではなく受け入れるもの

◆ 人生の最終章をどう仕上げるかが重要

◆ 死を意識することで生がより充実する

◆ 社会とのつながりが幸福な長寿を支える

◆ 自分らしい人生の終幕を描くことがロンジェビティの本質

 

本書を読んで感じたのは、「長生きすること」そのものが目的ではないということです。

人生100年時代という言葉が定着しつつありますが、多くの人は長寿を不安として捉えています。年金は足りるのか、介護はどうなるのか、健康を維持できるのか――。

しかし本書は、そのような不安を前提にするのではなく、「長く生きられることは人生最大のチャンスである」という前向きな視点を提示しています。

とくに印象的だったのは、「老いを仕上げる」という表現です。人生を一つの作品と考えれば、最後の20年、30年は単なる余生ではなく、人生の完成度を高める大切な時間なのです。

定年後の生き方を考えている方、健康寿命に関心がある方、人生後半をより充実させたい方にぜひ読んでいただきたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、定年後キャリア、健康長寿、人生100年時代の生き方について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

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では、今日もハッピーな1日を!【4128日目】