『すべての人に、別荘のある暮らしを』
「人生を豊かにするのは、お金だけじゃない。」― 仕事に打ち込み、資産を築き、社会的には順調に見える人生でも、心に余白がなければ本当の豊かさを実感することは難しい。本書は、自然の中で過ごす時間や多拠点生活、別荘という「もう一つの居場所」が、人生の質を大きく変える可能性を、自身の体験と事業づくりを通して伝える一冊です。
本日紹介するのは、1987年東京都生まれ、16歳で社会に出て働き始め、29歳で「ワクワク、生きる人を世の中に増やしたい」という志のもと、ココザス株式会社を創業。資産形成や転職支援などを通じて個人の人生設計を支援し、その後、多拠点生活との出会いをきっかけにバケーションレンタル事業へ進出。現在はココザス株式会社代表取締役CEOとして、プライベートヴィラブランド「COCO VILLA」や共同所有型別荘サービス「COCO VILLA Owners」、さらにバケーションレンタルの総合プラットフォーム「& VILLA」を展開する安藤義人(あんどう・よしと)さんが書いた、こちらの書籍です。
安藤義人『すべての人に、別荘のある暮らしを』(ブックダム)
本書は、別荘を単なる「富裕層のぜいたく品」として捉えるのではなく、仕事や日常から少し距離を置き、心と時間に余白を取り戻すための「人生を豊かにする装置」として捉え直しています。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.忘れられない記憶
2.なぜ、今別荘ライフなのか?
3.感動する宿泊体験 COCO VILLAのこだわり
4.旅をしながら人生を豊かにする
本書の前半では、著者が別荘に惹かれるようになった原点と、多拠点生活によって気づいた「精神的な豊かさ」について、以下のポイントを中心に紹介しています。
◆ 幼い頃に毎年夏を過ごした山中湖の家族別荘という忘れられない原風景がある
◆ ログハウス、ウッドデッキでのバーベキュー、木々の間から見える湖
◆ 経済的な成果を上げても、心のどこかに「これでいいのか」という満たされない感覚
◆ コロナ禍をきっかけに始めた多拠点生活で、自然の中に身を置くことが、仕事の集中力や心の余裕につながることを実感
◆ 本当の豊かさには、資産や収入という「経済的自由」だけでなく、時間や心にゆとりを持つ「精神的自由」が必要
この本の中盤では、なぜ今、別荘ライフや多拠点生活が注目されるのか、またCOCO VILLAがどのような宿泊体験を目指しているのかが紹介されています。主なポイントは次の通り。
◆ リモートワークの普及や働き方の多様化により、「住む場所」と「働く場所」を固定する必要がなくなりつつある
◆ 都市と自然、仕事と休息を二者択一にせず、複数の場所を行き来することで生活そのものを豊かにできる
◆ 別荘は「年に数回しか使わない資産」ではなく、日常と非日常を切り替え、心身を整えるための拠点として価値を持つ
◆ COCO VILLAでは、立地、建物、家具、景観、滞在動線など、宿泊する人が心地よく過ごせる「体験」を細部まで設計している
◆ 単に豪華な設備を提供するのではなく、「また来たい」と感じる記憶や感情を生み出すことを重視している
本書の後半では、別荘を持つことや旅することを通して、人生そのものを豊かにする新しいライフスタイルが提案されています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 共同所有型の別荘という仕組みによって、従来よりも低いハードルで別荘のある暮らしを実現できる可能性が広がっている
◆ 一つの場所に定住するだけではなく、季節や仕事、家族の状況に応じて複数の場所を使い分ける生き方が選択肢になる
◆ 旅は消費ではなく、新しい価値観や人との出会い、自分自身を見つめ直す時間を得るための投資でもある
◆ 自然の中で過ごす時間や日常を離れる体験が、心の余白をつくり、仕事や人間関係にも良い影響を与える
◆ 「経済的自由」と「精神的自由」を両立させることによって、人生の選択肢を増やし、自分らしい暮らしを実現できる
本書で最も印象に残るのは、「経済的自由」と「精神的自由」の両方がそろって初めて、人は本当の意味で豊かになれるという考え方です。
資産が増えても、毎日時間に追われ、仕事のことばかり考え、心に余裕がなくなってしまえば、人生の満足度は必ずしも高まりません。
だからこそ、本書が提案する「場所を変える」という発想は興味深いと感じます。人間は、環境によって思考や感情が大きく変わります。
都会のオフィスや自宅では仕事のことばかり考えてしまう人でも、海や山の近くへ行けば、自然と頭が切り替わることがあります。日常とは違う場所に身を置き、自分自身をリセットするための「第二の居場所」と言えるでしょう。
これは、人生100年時代のライフスタイルを考えるうえでも重要な視点です。定年後や人生後半になれば、会社へ毎日通勤する必要がなくなる人も増えます。
仕事の量を調整しながら、都市と地方、海と山、国内と海外など、複数の場所を行き来する生き方も現実的になっていきます。「住む場所」は、人生の幸福度を左右する大きな要素です。
どこに住むかだけでなく、「一つの場所に住み続けなければならない」という固定観念そのものを見直してみてもいいのではないでしょうか。
私は、人生100年時代のライフスタイルは、「住む場所」「付き合う人」「時間配分」の3つで大きく決まると考えています。その意味で、本書が提案する別荘や多拠点生活は、「住む場所」を増やすことで「付き合う人」と「時間配分」まで変えていくライフスタイル改革と言えるでしょう。
人生後半では、資産をただ増やし続けるだけではなく、「何に使えば自分の人生が豊かになるのか」を考えることが、より重要になっていきます。
働き方や住まい方を見直したい方、二拠点・多拠点生活に関心がある方、資産形成の次に「人生をどう楽しむか」を考えたい方、そして定年後の新しいライフスタイルを模索している方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、読書術、人生後半戦の生き方、定年後キャリア、資産形成、健康、AI活用などについて発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。
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では、今日もハッピーな1日を!【4174日目】








