「老後資金は2000万円必要」「年金だけでは暮らせない」「老後破綻が待っている」― そんな言葉を聞くたびに、不安になってしまう人は少なくありません。

しかし、本当に老後はそんなに不安なものなのでしょうか。

本日紹介するのは、ファイナンシャルプランナーとして長年お金と老後問題を研究し、多くのベストセラーを世に送り出してきた長尾義弘さんが書いたこちらの書籍です。

長尾義弘『老後不安は「思い込み」が9割』(青春新書)

この本は、世の中にあふれる「老後不安」の多くが思い込みや誤解から生まれていることをデータで示しながら、人生後半を安心して楽しく生きるための考え方と実践法を解説した一冊です。

この本の冒頭で著者は、「老後不安」の多くは現実ではなくイメージによって作られていると指摘しています。

本書は以下の6部構成から成っています。

1.「老後=不安」は思い込みだった

2.老後は「考え方」で9割決まる

3.60代は「貯める」から「使う」へ

4.仕事は「義務」から「選択」へ

5.「健康・介護リスク」に備える方法

6.おひとり様でも幸せに暮らせる

 

本書の前半では、老後不安の正体と、その思い込みを解きほぐす考え方が解説されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 「老後は不幸になる」という思い込みはデータで否定されている

◆ 幸福度は60代以降に再び高まる傾向がある

◆ 不安の多くは将来を知らないことから生まれる

◆ 老後の満足度は資産額だけでは決まらない

◆ 必要以上に心配すること自体がリスクになる

 

この本の中盤では、お金や仕事との向き合い方について具体的な提案が示されます。主なポイントは次の通り。

◆ 60代以降は「貯める」より「使う」発想が重要

◆ お金は人生を豊かにするために活用するもの

◆ 定年後の仕事は義務ではなく選択になる

◆ 小さく働き続けることで安心感が生まれる

◆ 年金と少額収入の組み合わせが大きな力になる

 

本書の後半では、健康・介護・ひとり暮らしといった老後の現実的な課題への備え方が語られています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 健康寿命を延ばすことが最大の資産形成になる

◆ 介護リスクは正しく知れば過度に恐れる必要はない

◆ 人とのつながりが幸福度を大きく左右する

◆ おひとり様でも十分に幸せな老後は実現できる

◆ 不安を減らす仕組みづくりが人生後半の鍵になる

 

本書を読んで特に印象に残ったのは、「老後は不安になる時期ではなく、自由度が高まる時期でもある」という視点です。

確かに、年齢を重ねれば体力や健康面での課題は増えていきます。しかし一方で、仕事や子育ての責任から解放され、自分の時間を自由に使える時期でもあります。

著者は、老後資金の問題を必要以上に恐れるのではなく、「どのように使うか」「どのように生きるか」という視点へ転換することの大切さを説いています。

私自身も定年後キャリアや人生後半の働き方について発信していますが、不安を煽る情報ばかりに触れていると、本来楽しめるはずの人生後半が見えなくなってしまいます。本書は、そのような思い込みを取り払い、人生100年時代を前向きに生きるヒントを与えてくれる一冊です。

定年前後の方はもちろん、50代から将来に漠然とした不安を抱えている方にもおすすめしたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、定年後キャリア、資産形成、人生100年時代の生き方について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

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では、今日もハッピーな1日を!【4129日目】