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定年前起業の方必読の『稼げるコンサルタント、稼げないコンサルタント』

船井総研で1日35万円のコンサルフィーを獲得し、500人以上を指導してきたコンサルタント育成のプロがコンサルティングで稼ぐ方法を伝授する本が刊行されました。

 

本日紹介するのは、実践経営コンサルタント柳生雄寛さんが書いた、こちらの書籍で、定年前起業を目指す方は必読です。

 

柳生雄寛『稼げるコンサルタント、稼げないコンサルタント』(すばる舎リンケージ)

 

この本は、著者が開催する、定価55万円のコンサルタント養成講座の内容を1冊にまとめたものです。コンセプトはずばり、「コンサルティングで稼ぐ秘訣」です。

 

本書は以下の6部から構成されています。

 

 

1.年間報酬3000万円を実現し1億円超えも現実になる「年収戦略」の違い
2.嫌な客をシャットアウトし客単価も7倍になる「営業戦略」の違い
3.時給5万円のコンサルフィーを獲得する「対人スキル」の違い
4.年収1000万円超えが当たり前になってしまう「マインド」の違い
5.500人以上に伝授した業種・業態・規模関係なく使える「コンサルスキル」の違い
6.億万長者も実践している1冊の本を100回反復する「学習戦略」の違い

 

 

上記の6部のそれぞれに、「稼げないコンサルタント」と「稼げるコンサルタント」の違いが全部で31項目示されています。その中で、私が印象に残ったのは以下の違いです。稼げない、稼げるの順で表記します。

 

 

1.目の前のお客さんに売り込み続ける vs お客さんが自ら集まってくる仕組みをつくる
2.劇的なV字回復を狙う vs 成功する会社を確実に成功させる
3.どうやるかを重視する vs 誰とやるかを重視する
4.自分の考えを押し付ける vs 相手の価値観を認める
5.自分で決めようと迷う vs クライアントに決めさせる

 

6.言葉の定義が曖昧 vs 言葉の定義が明確
7.相手の視点に立てない vs 目配り・気配り・心配りができる
8.情報・知識を盲信する vs 考え方を大事にする
9.捨てることができない vs スパッと捨てる力がある
10.すべてを向上させる仕組みをつくる vs 続ける仕組みをつくる

 

11.価値が勝手に伝わると考える vs 価値を言葉に変えて伝える
12.成功を説明できない vs 成功をキーワードで説明できる
13.物事を漠然と考える vs 物事を分解して考える
14.他人に投資する vs 自分に投資する
15.多くの本を1回ずつ読む vs 1冊の本を最低10回読む

 

 

稼げないコンサルタントは年収を上げようとするのに対して、稼げるコンサルタントは時給を上げる努力をする、と著者の柳生さんは強調しています。

 

本書はコンサルタントとして稼ぐための「基本」がしっかりと述べられています。いずれも理にかなった考え方であり、仕事に対する姿勢だと感じました。

 

定年前起業は、専門家としてコンサルティングの要素を持った仕事をする方が多いのではないかと思います。専門家として起業するにあたり、本書は大いに役立つでしょう。

 

定年前起業定年起業を考えている方はぜひ、本書の一読をお薦めします。

 

では、今日もハッピーな1日を!