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「交流会・勉強会」の主催者になるには?

独立起業する人にとって「交流会・勉強会」の主催者になることは、ビジネスの発展にとってたいへん大きなメリットとがあると言われています。そんな主催者になって稼ぐ方法を伝授してくれる人がいます。そこで今日の推薦書はこちらです。

 

安井麻代『誰にでもできる「交流会・勉強会」の主催者になって稼ぐ法』(同文館出版)

 

この本は、飲食店の運営から2007年に独立起業して、これまでに100回以上の異業種交流会、パーティー、ランチ会、SNSオフ会、食事会、勉強会、セミナー、講演会などを企画運営し、累計3,000人以上の参加者を集めた安井麻代さんが、その経験・ノウハウを具体的に伝授してくれているものです。

 

この本が出版されたのは2012年6月なので、現在ではさらに多くの交流会などを主催して参加者も増えていると思います。そうした経験から得られた貴重な「成功のポイント」が書かれているので、起業をめざす方には定価「1,400円+消費税」の何十倍もの価値がある本でしょう。

 

この本はプロローグやまとめを含めると以下の9部から構成されています。

 

1.主催者になって稼ごう!
2.自主開催のメリット
3.イベントをはじめる前に
4.交流会・勉強会開催までの流れ
5.交流会・勉強会の収益のつくり方
6.交流会・勉強会の企画の仕方
7.交流会・勉強会の告知の仕方
8.交流会・勉強会でのコミュニケーション術
9.イベントの主催者になれば、こんなにも人生は豊かになる

 

今、首都圏や地方中核都市のビジネス街やターミナル駅近辺では毎日のように「異業種交流会」、「ランチ会」、「勉強会」、「セミナー」、「SNSオフ会」といったさまざまな『イベント』が開催されています。

 

このような『イベント』を自ら主催することによって、サラリーマンの副業として月に3~5万円を稼ぐことは十分可能である、と安井さんは言います。もし本気で取り組むなら本業として独立起業することもできるということです。

 

ではどのようにして『イベント』を企画し告知・集客すればいいのか、また当日の運営方法や収益の出し方、さらに気を付けるべきポイントなど、自主開催に関する全てが、この本には分かりやすく具体的に書かれています。

 

私がこの本を読んで感銘を受けた点を以下に紹介します。

 

1.ビジネスとしての交流会・勉強会は初期投資時間と初期投資資金で分類できる
2.イベントは小さく始めて参加者の意見を取り入れながらブラッシュアップしていく
3.自主開催によって得られるメリットは多くの人との出会いブランド形成
4.イベント開催にあたってはミッション目的を明確にしよう
5.イベント主催にまずは概要・日程・場所を決める

 

6.告知媒体の種類は、①ブログ、②SNS、③ホームページ、④メール配信、⑤情報サイトの5つ
7.情報サイトは、①セミナーズ、②EventForce、③セミナー情報.com 3つがお薦め
8.告知は開催までに3回行う -①1.5~1ヶ月前、②3~2週間前、③7~3日前
9.イベントのクオリティを維持するため「ハウスルール」を設定する
10.イベント開催の企画で最も大切なのは「タイトル」

 

11.イベント開催の目的は「参加者にどうなってほしいか」ということ
12.イベントの内容(コンテンツ)は「人の役に立つこと」が絶対条件
13.イベントの開催日時は対象者(ターゲット)に合わせた曜日・時間設定を
14.会場は定員よりも少し狭い部屋を借りる
15.提供できるコンテンツと会費とのバランス感が重要、5,000円が払い易さのボーダーライン

 

「集客は告知の数で決まる」と著者の安井さんは言います。とくにインターネットは、勉強会・交流会を主催するにあたってぜひとも活用していきたいツールです。理由はDMやチラシなどに比べると費用対効果がとても安いからです。

 

私も現在、「読書交流会」を主催していて、この本に書かれた安井さんのアドバイスは素晴らしいと身をもって感じています。著者の安井麻代さんとは、ある交流会で一度だけお会いしたことがあり、やはりとても魅力的な人でした。

 

起業をめざす方には、ぜひこの本の一読をお薦めします。

 

では、今日もハッピーな1日を!