『最速で仕事が終わる メモの魔術』
「差がついているのは、実は、仕事中の“メモの使い方”なのです。」― 同じ職場、同じ作業量、同じ勤務時間なのに、仕事が早く終わる人と、いつまでも終わらない人がいる。その違いを生み出しているのは、特別な能力や最新のデジタルツールではなく、「紙とペン」を使ったメモの技術だと説く一冊があります。
本日紹介するのは、1973年生まれ、慶應義塾大学経済学部に進学し、大学卒業後はテレビ局のアナウンサーとして勤務、その後退職して世界27カ国を巡り、日本メンタルヘルス協会で心理カウンセラー資格を取得、2003年に株式会社ココロ・シンデレラを起業し、「1分間勉強法」をはじめとする独自の学習・仕事術を発信、累計101冊、231万部を突破する著書を刊行してきた作家、石井貴士(いしい・たかし)さんが著した、こちらの書籍です。
石井貴士『最速で仕事が終わる メモの魔術』(明日香出版社)
「なぜ、自分だけ仕事が終わらないのだろう?」毎日やるべき仕事に追われ、気がつけば定時を過ぎている。一方で、同じような仕事をしているのに、効率よく仕事を片づけて定時に帰る人もいます。
著者は、この差を生み出す大きな要因が「メモの使い方」にあると指摘します。やるべきことを頭の外へ出し、優先順位を明確にし、仕事を見える化して、次の行動へ素早く移るための道具です。
しかも必要なのは、基本的に紙とペンだけ。さらに4色、付箋、ToDoリスト、1日の時間分割、4ライン、読書メモへと発展させながら、仕事を速く終わらせる具体的な仕組みを紹介しています。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.最速で仕事が終わる メモの魔術
2.あなたの仕事を終わらせる6つの工夫
3.右脳を活発にさせるメモの力
4.4色に分ければ仕事が終わる 色の魔術
5.4色の付箋があれば、仕事が終わる 付箋の魔術
6.「1日1枚」で仕事が終わる 1分間ToDoリストの魔術
7.最大パフォーマンスを発揮する 1日3分割の魔術
8.同時並行で仕事が終わる 4ラインの魔術
9.すでに知っていれば仕事が終わる 1日3冊、年間1000冊 読書メモの魔術
本書の前半では、メモによって仕事を速く進める基本的な考え方について、以下のポイントを説明しています。
◆ メモは単なる記録ではなく、頭の中にある仕事を「見える化」するために使う
◆ 覚えておくことを減らせば、目の前の仕事に集中しやすくなる
◆ やるべきことを書き出すことで、次に何をするか迷う時間を減らせる
◆ メモを活用することで、仕事の抜けや忘れ、ミスを防ぎやすくなる
◆ 手を使って書くことを通じて、発想や思考を引き出す効果も期待できる
この本の中盤では、色、付箋、ToDoリストを活用した仕事の整理術について紹介・説明しています。主なポイントは次の通り。
◆ 4色を使い分けることで、情報の重要度や役割をひと目で判断できるようにする
◆ 付箋を活用すれば、仕事の順番や優先順位を柔軟に入れ替えることができる
◆ 「1日1枚」のToDoリストで、その日に終わらせる仕事を明確にする
◆ タスクを頭の中だけで管理せず、紙の上に並べて仕事量を把握する
◆ 「何をするか」を事前に決めることで、仕事中の迷いや判断回数を減らす
本書の後半では、時間管理と複数業務、インプットを効率化する方法について解説・提言しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 1日を3つに分割して考えることで、時間帯ごとの仕事を効率よく配置する
◆ 自分の集中力やパフォーマンスに合わせて、仕事をする時間帯を使い分ける
◆ 「4ライン」を使い、複数の仕事を見える化しながら同時並行で進める
◆ 読書メモによって必要な知識を整理し、仕事で素早く活用できる状態にする
◆ メモ、時間管理、読書を一つの仕組みにすることで、仕事全体のスピードを上げる
本書を読んで改めて感じるのは、仕事を速くするために重要なのは、「速く作業すること」より「迷う時間を減らすこと」だということです。
「覚えておく」から「書いておく」へ。この小さな変化によって、頭の中に余白が生まれ、目の前の仕事に集中できるようになります。
さらに本書で実践的だと感じたのが、「1日1枚」のToDoリストと「1日3分割」という考え方です。
仕事の効率化とは、単にたくさんの仕事をこなすことではなく、限られた時間を重要な仕事へ集中させることなのでしょう。
AIやデジタルツールが急速に普及している今だからこそ、紙とペンというシンプルな方法にも大きな意味があります。
「頭の中だけで仕事を管理しない」仕組みを持つことです。仕事を効率化して生まれた時間を、学び、家族、健康、趣味、新しい挑戦など、自分にとって大切なことへ振り向ける。
その意味で、メモは単なる仕事術ではなく、自分の時間を取り戻すための道具でもあります。
「いつも仕事に追われている」と感じる人、ToDoリストを作っても仕事が片づかない人、複数の仕事を同時並行で進めるのが苦手な人、そして仕事を早く終えて自分の時間を増やしたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4218日目】








