『最重要トピック40で覚える 発信型 英検(R)1級英単語』
「英検1級で求められるのは、単なる英語の知識ではなく、高度な英語を実際に使いこなす総合力である。」― 英検1級に必要な高度な語彙力を身につけると同時に、エッセイ・ライティング力、スピーキング力、読解力、要約力を高めるため、頻出の40トピックを通じて英単語や表現を学ぶ本があります。
本日紹介するのは、ノースウェスタン大学・テキサス大学の博士課程に留学し、異文化コミュニケーションや日本哲学の指導に携わった経験を持ち、43年にわたる英語指導で英検1級合格者3,000名以上を輩出。英語をはじめとする語学学習書、辞書、日本文化、ディベート、比較言語哲学など幅広い分野で150冊以上の著書を持ち、現在はアスパイア学長、NPO法人JEFA(国際社会貢献人材育成協会)主宰として活動する、英語教育の専門家・植田一三(うえだ・いちぞう)さんが編著した、こちらの書籍です。
植田一三 編著『最重要トピック40で覚える 発信型 英検(R)1級英単語』(明日香出版社)
英検1級は、英語の資格試験の中でも、非常に高度な総合英語力が求められる試験です。
単に英単語や文法を覚えるだけでなく、社会問題について自分の意見を論理的にまとめ、英語で説得力を持って伝える力が必要になります。
とくに難しいとされるのが語彙問題です。英検1級では、一般的な日常会話を超えた高度な語彙や句動詞の知識が問われます。
著者は、こうした語彙力を身につけることが、英検1級合格だけでなく、『TIME』や『The Economist』などの英文記事を読み、CNNなどの英語放送を理解するための土台になると説明しています。
本書の特徴は、英単語を単独で暗記するのではなく、社会問題に関する40の重要トピックと結びつけて学ぶことです。
メディア、医学・保健、科学技術、環境、教育、経済、司法、政治、文化という9分野を取り上げ、エッセイを通じて重要な語彙や表現を習得していきます。
さらに、関連する類義語や熟語も一緒に覚えることで、語彙を体系的に増やすことができます。
本書で扱うのは、一般語彙1,091語と分野別語彙1,000表現です。合計2,091語・表現を学習対象としながら、英検1級で求められる1万語水準以上の語彙力を目指す構成になっています。
重要なのは、覚えた単語を実際に使えるようにすることです。英検1級のエッセイ・ライティングや二次試験のスピーキングでは、環境問題、経済政策、科学技術、教育、政治などについて、自分の考えを英語で述べる必要があります。そのため、社会問題に関する知識と語彙力を同時に身につける学習法は、非常に合理的だと感じます。
本書は、「英語を覚える」から「英語で考え、発信する」へと学習を発展させることを目指した単語帳です。
本書は以下の9部構成から成っています。さらに巻末には、「分野別語彙」が掲載されており、テーマごとの重要表現を整理する際に参考になります。
1.メディア
2.医学・保健
3.科学技術
4.環境
5.教育
6.経済
7.司法
8.政治
9.文化
本書の前半では、メディア、医学・保健、科学技術について、以下のポイントを説明しています。
◆ メディアに関する社会問題を英語で理解し、意見を述べる
◆ 情報社会や報道に関する重要語彙を習得する
◆ 医療や健康に関する専門的な英語表現を学ぶ
◆ 科学技術の進歩が社会に与える影響を考える
◆ 関連する類義語や熟語をまとめて覚え、語彙力を高める
この本の中盤では、環境、教育、経済をテーマに、社会問題について英語で考え、発信する力を養う方法を解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 気候変動や環境保護に関する語彙と表現を身につける
◆ 環境問題の原因や対策について、論理的に説明する力を養う
◆ 教育制度や教育格差などの社会的課題を英語で考察する
◆ 経済成長、雇用、格差などの経済問題に関する重要語彙を学ぶ
◆ エッセイを通じて、自分の主張とその根拠を英語で表現する力を高める
本書の後半では、司法、政治、文化について考察・提言しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 法律や司法制度に関する高度な語彙を習得する
◆ 政治や国際社会の問題について、英語で議論する力を養う
◆ 文化や価値観の違いを理解するための表現を学ぶ
◆ 社会問題について多角的に考え、説得力のある意見を組み立てる
◆ 学んだ語彙をライティングやスピーキングで使える知識にする
本書を読んで最も印象に残ったのは、「英単語を覚えることと、社会問題について考えることを一体化させる」という点です。私自身、英語学習では、単語や文法の知識を増やすだけでなく、実際に英語を使って情報を収集し、自分の考えを発信する力が重要だと考えています。
とくに、人生100年時代には、定年後も学び続けることが、知的好奇心を維持し、人生の可能性を広げることにつながります。英語を学ぶことで、海外のニュースや経済情報、最新の研究成果などに直接触れることができ、世界を見る視野も広がるでしょう。
また、本書で扱う環境、教育、経済、政治などのテーマは、英検1級の試験対策にとどまらず、ビジネスや国際交流の場でも役立つものです。英語の語彙力を高めながら、社会問題について考える力も養える点に、本書の大きな価値があると感じました。
「本物の英語力とは、単語を知っていることではなく、その単語を使って世界を理解し、自分の考えを発信できることである。」
英検1級合格を目指す人、高度な英文を読みこなしたい人、英語で社会問題について議論する力を身につけたい人、そして生涯学習として英語力を高め続けたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4264日目】








