『幸せになる技術～人生で一番大切なのに誰も教えてくれない』

「目指すべきは、成功でもお金持ちでもない。幸せなになることである。」「幸せになるには『技術』がいるのだ。」と述べている本があります。

本日紹介するのは、1966年兵庫県生まれ、早稲田大学商学部を卒業後、ワールド、リクルートグループなどを経て、1994年よりフリーランスとして独立、幅広く執筆やインタビューを手がけ、3,000人を超える著名人を取材し、ブックライターとして80冊以上の書籍を執筆している上坂徹さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

上坂徹『幸せになる技術～人生で一番大切なのに誰も教えてくれない』（きずな出版）

幸せになる技術　～人生で一番大切なのに誰も教えてくれない

この本は、「成功しても幸せになれない人」と、「成功しなくても幸せになれる人」の差を明らかにし、「幸せになる技術」を解説・伝授してくれる書です。

本書は以下の５部構成から成っています。

１．幸せな人が「成功」を目指さない理由

２．幸せな人が「やりたいこと」を仕事にしない理由

３．幸せな人がお金に興味を示さない理由

４．幸せな人がいつも機嫌が良い理由

５．幸せな人が「ありがとう」を口癖にする理由

この本の冒頭で著者は、自らの経歴で、転職してわずか３カ月で突然、失業者になった経験と、その時の「思い」について記しています。

それは「もしかして自分は誰からも必要とされていないのではないか」という猛烈な社会からの疎外感です。

そうして失業の憂き目に遭っていた人間に何が起きたのか、フリーランスになって数年経った頃の２日連続での取材をきっかけに、幸せな人は「成功」を目指さない、人生で大切なのは成功することよりも幸せになること、と気づいて、その後の2,000人を超える著名人のインタビュー取材で身につけた「幸せになる技術」を、本書で公開・解説しています。

この本には全部で40の「幸せになる技術」が紹介・解説されていますが、私がとくに共感し、実際に実践しているポイントを以下に挙げておきます。

◆ 自分の幸せをしっかり定義する

◆ 与えられた役割・仕事に全力で取り組んでいく

◆ 人生は「ビスケットの缶」、今苦しい思いでおいしくないビスケットを食べておくと、後からおいしいビスケットを食べられる

◆ 世の中は自分の意識が作っている

◆ 自分のためではなく、「誰かのために」働く

◆「想定外」の未来を楽しみに待つ

◆ 不運に思えたことが、実は幸運だった

◆ 仕事の「本質」を考える

◆ 難しいことに挑むことこそが、自分たちの幸せ

◆ うまくいったのは「実力１割、運９割」＝うまくいったときこそ、謙虚になる

◆ 仕事そのものが人生の意義だ