「AIに仕事を奪われる人と、AIで能力を何倍にも伸ばす人。その違いは、技術ではなく『考え方』である。」― 生成AIが急速に普及し、「AIを使える人」と「AIに置き換えられる人」の差が広がり始めています。本書は、その分岐点となる思考法を、AI導入の最前線で活躍する起業家が体系的に解説した一冊です。

本日紹介するのは、早稲田大学理工学部卒業後、プロセス改善コンサルティングファームを経て、2009年に株式会社ガラパゴスを創業AIを活用したクリエイティブ制作・改善サービス「AIR Design」を立ち上げ、これまで1000社・3000名以上の働き方改革を支援してきた、株式会社ガラパゴス代表取締役社長中平健太さんが書いた、こちらの書籍です。

中平健太『AIで終わる人 AIで化ける人 「AIが当たり前」の時代を生き抜く20の思考変革』(ダイヤモンド社)

 

本書は、「AIが答える時代」から「AIが動く時代」へ移行する現在、人間に求められる新しい思考法を20の対比で整理し、AI時代に成長し続けるための実践的な考え方を提示した一冊です。

この本の冒頭で著者は、「真面目な人ほどAI時代には危ない」と指摘しています。

これまで評価されてきた「一人で正解を出す力」よりも、AIを活用しながら問いを立て、試行錯誤し、多くの挑戦を重ねる人が成果を生み出す時代になったというのです。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

1.自分を信じすぎない

2.とにかくまずやる

3.周囲を巻き込む

4.切り替え続ける

 

本書の前半では、自分自身の思考をアップデートする方法が紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆「自脳思考」ではなくAIも活用する「他脳思考」を身につける

◆ 自己肯定だけではなく自己否定による改善意識を持つ

◆ 直感だけでなく違和感を大切にする

◆ 現状への満足ではなく健全な不満が成長を生む

◆「答え」を探すより「問い」を立てる力を磨く

 

この本の中盤では、AI時代に成果を出す行動原則が解説されています。主なポイントは次の通り。

◆ 成功率ではなく挑戦回数を増やす「打席数思考」を持つ

◆ 検索するだけではなく実際に検証して学ぶ

◆ 地図どおりではなくコンパスを持って進む柔軟性を身につける

◆ 理想から逆算して行動を設計する

◆ AIを使いながら素早く試行錯誤を繰り返す

 

本書の後半では、人との協働と継続的な成長について語られています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 競争ではなく共創によって価値を生み出す

◆ 正解ではなく別解を考える習慣を持つ

◆ 消費者ではなく価値を生み出す生産者になる

◆ プレイヤーだけでなく全体を動かす指揮者の視点を持つ

◆ 完璧を目指すより早く動き改善を続けることが重要である

 

本書を読んで印象に残ったのは、「AIは人間の代わりではなく、人間の能力を拡張する存在である」という考え方です。

AIを使うこと自体が目的ではありません。AIを使ってより良い問いを立て、多くの仮説を試し、失敗から学び続ける人こそが、AI時代の勝者になるというメッセージが一貫して語られています。

私自身もChatGPTをはじめとする生成AIを、毎日のブログ執筆やYouTube、研修資料の作成などに活用していますが、AIを使えば使うほど、「何を質問するか」「何を判断するか」という人間側の思考力の重要性を実感しています。本書は、その思考のアップデート方法を非常にわかりやすく整理してくれています。

AIを仕事に活かしたいビジネスパーソンはもちろん、経営者、管理職、これからのキャリアに不安を感じている方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、生成AIの活用法、読書術、働き方改革、キャリア戦略について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【4145日目】