書評ブログ 『定年後の正しい選択』 jun-ohsugi 2026年7月7日 / 2026年7月7日 「定年後は『人生最大の選択』の連続である。」― 働き方、年金、退職金、介護、終活……。正解が一つではない時代だからこそ、自分自身に合った選択基準を持つことが何より重要になります。本書は、そのための実践的な道しるべを示してくれる一冊です。 本日紹介するのは、1950年東京都生まれ、群馬大学工学部卒業後、小西六写真工業株式会社(現コニカミノルタ株式会社)に入社し、研究開発職や人事部門を経て2002年に独立して現在は、さわき社会保険労務士事務所所長、ライフプランナビ代表、一般社団法人中高年齢者雇用福祉協会主任講師として活躍する、社会保険労務士、CFP(ファイナンシャルプランナー)、キャリアカウンセラーの澤木明さんが書いた、こちらの書籍です。 澤木明『定年後の正しい選択』(三省堂書店 創英社) 澤木明『定年後の正しい選択』(三省堂書店 創英社) Amazonで見る 本書は、定年を迎える50代以降の会社員が直面する「働くか」「年金はいつ受け取るか」「退職金をどう活用するか」「介護や終活をどう考えるか」など、人生後半に訪れる重要な選択について、制度と実務の両面からわかりやすく解説した実践書です。 この本の冒頭で著者は、「健康も、お金も、生きがいも『チョイ働き』で手に入れる」という新しい定年後の生き方を提案しています。 定年は仕事人生の終わりではなく、自分らしい人生を設計し直すスタートラインです。そのためには、「何が正解か」ではなく、「自分にとっての正しい選択」を見つけることが大切だと説いています。 本書は以下の9部構成から成っています。 1.働き方の選択 2.年金の選択 3.老後資金作りの選択 4.退職金の選択 5.保険の選択 6.介護の選択 7.離婚の選択 8.遺言の選択 9.終活の選択 本書の前半では、働き方やお金に関する重要な選択について解説されています。主なポイントは以下の通りです。 ◆ 定年後も無理のない「チョイ働き」が健康と生きがいにつながる ◆ 年金は繰上げ・繰下げそれぞれのメリットを理解して判断する ◆ 老後資金は資産運用も含めて長期的に設計する ◆ 退職金は一時的な収入ではなく人生後半の資産として考える ◆ 制度を正しく理解することで将来の安心につながる この本の中盤では、生活を支える制度や家族との関係について詳しく紹介されています。主なポイントは次の通り。 ◆ 保険は現役時代と老後では必要性が変わる ◆ 介護は仕事との両立も含めて早めの準備が重要である ◆ 家族構成や価値観によって介護の選択肢は異なる ◆ 離婚問題も人生後半では資産や年金に大きく影響する ◆ 制度を知ることが将来の不安を減らす第一歩になる 本書の後半では、人生の締めくくりに向けた準備について解説されています。主なポイントは以下の通りです。 ◆ 遺言は家族への最後の思いやりになる ◆ 終活は残される人のためだけでなく自分自身のためでもある ◆ 人生後半は「整理する力」が幸福度を高める ◆ 正しい知識が後悔しない選択を支える ◆ 自分だけの人生設計を描くことが定年後最大のテーマである 本書を読んで印象に残ったのは、「選択肢を知ることが安心につながる」という考え方です。 年金、退職金、資産運用、介護、終活など、人生後半には数多くの重要な意思決定があります。しかし、多くの人は制度を十分に理解しないまま漠然と不安を抱えています。 著者は20年以上にわたり1000人以上の個別相談を行い、年間100回以上のセミナーを実施してきた経験をもとに、難しい制度を実務的かつ具体的に解説しています。そのため、「何を選べばよいか」だけでなく、「どう考えて選べばよいか」という判断基準まで身につけることができます。 私自身も、定年後のキャリアや資産形成について情報発信を続けていますが、本書が提案する「チョイ働き」という考え方には大いに共感しました。健康維持、生きがい、収入の確保という三つを同時に実現する現実的な選択肢として、多くの方に参考になる内容だと思います。 50代から60代にかけて人生後半を迎える方はもちろん、これから定年を迎える会社員や公務員の方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。 YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、定年後の働き方、資産形成、人生100年時代のキャリア戦略について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ では、今日もハッピーな1日を!【4142日目】 定年&ひとり起業