「日本経済が抱える ” 戦後最大の病 ” は、ずばり、経済のデフレ化により、GDP(国内総生産)が拡大しないことだ。」と指摘し、デフレ脱却を強く提唱している本があります。
本日紹介しているのは、1969年生まれ、東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業、外資系IT企業等、数社に勤務したのち、中小企業診断士として独立、データに基づいた経済理論が高い評価を受け、次々とベストセラーを出版、デフレ脱却のための公共投資推進、反緊縮財政、反グローバリズムの理論的支柱として注目される三橋貴明さんが書いた、こちらの書籍です。
三橋貴明『日本経済2020年危機 経済学の「嘘」が日本を滅ぼす』(経営科学出版)
この本は、「日本の未来に対する責任は、日本国民が負っている」として、経済学の「嘘」から日本を救う方法について提言し、日本経済の2020年危機を解説している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.安倍総理の告白-日本のメディアが報じない「3つの敵」とは
2.99%の日本人が知らない「4つの悪夢」-30兆円の所得が消失、亡国へのカウントダウンが始まる
3.経済学の「嘘」から日本を救う方法-なぜ、少子高齢化が復活への武器になるのか?
4.おわりに 日本の未来に対する責任は、日本国民が負っている
この本の冒頭で著者は、2017年12月12日に著者が安倍首相と会食した際に「自分には三つの敵がいる」と述べた首相の言葉を紹介しています。「三つの敵」とは、以下の通りです。
◆ 朝日新聞に代表される反日左翼
◆ 財務省
◆ 国際金融資本(=グローバリズム)
とくに安倍首相は、会食の中で「財務省主導の緊縮財政路線は、自分の代で終わらせたい」と述べたと紹介しています。
続いて本書の中盤では、99%の日本人が知らない「4つの悪夢」を次の通り、挙げています。
1.2019年の消費税増税
2.働き方改革による残業規制
3.東京五輪のインフラ整備の終了
4.日銀の量的緩和の終了
これらの4つで、30兆円の所得が消失し、日本経済がデフレーションによって国力が削ぎ落されていくと指摘しています。
この本の後半では、完璧なデフレ対策だったアベノミクスが変容し、「金融政策」+「財政拡大」+「技術投資」の王道から、「金融政策」+「緊縮財政」+「構造改革」のパッケージへと姿を変えてしまったことを批判しています。
この本の最後で著者は、「経世済民」というコンセプトで、生産性が向上してインフレギャップが埋まると、経済成長の「黄金循環」が始まる、と提唱しています。
あなたも本書を読んで、日本経済2020年危機を理解し、日本の未来は日本国民が負っていることを意識して行動していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!