「正論なのに、なぜか話がまとまらない」― そんな経験はありませんか。本書は、その原因を「伝え方」ではなく「合意のつくり方」にあると指摘し、摩擦を共創に変える技術を教えてくれます。
本日紹介するのは、1979年京都市生まれ、中央大学法学部卒業後、行政書士として独立し、服部行政法務事務所代表として活動、これまで1500件以上の新規事業創出を支援し、民泊や景観規制など利害対立の激しい分野で合意形成率100%を実現してきた実務家の服部真和さんが書いた、こちらの書籍です。
服部真和『京都人が教える ずるいけどうまい合意の技術』(青春出版社)
本書は、対立を避けながら関係者全員が納得する合意をつくるための技術を、京都という独特の文化を背景に実践的に解説した一冊です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.争わんでもうまくいく京都の秘密―衝突回避のヒントがここにある
2.合意にもっていける人だけが知っている9つのこと―ずるいけどうまい会話の型とは何か
3.説得しないのに、話がまとまる対話術―ずるいけどうまい会話の型【実践編】
4.水面下で9割決まる「戦略的根回し」―調和のために味方にすべきものとは
5.調和という着地点を最高のものにするために―京都に対する色めがねに学ぶ
本書の前半では、京都人特有の「衝突を避ける文化」から、合意形成のヒントが示されます。対立しないこと自体が戦略であると気づかされます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 正面衝突を避けることの価値
◆ 「イケズ」に代表される間接的コミュニケーション
◆ 相手の立場を尊重する姿勢
◆ 空気を読むことの戦略的意味
◆ 摩擦を未然に防ぐ思考法
この本の中盤では、「説得しないで合意する」ための具体的な対話術が解説されます。会話の進め方が結果を大きく左右します。主なポイントは次の通り。
◆ 相手に結論を言わせる技術
◆ 否定せずに方向を変える会話術
◆ 対話の流れを設計する重要性
◆ 合意に導く「型」の存在
◆ 言葉にしない意図の伝え方
本書の後半では、「根回し」や調整の技術が取り上げられます。表に出ない部分こそが、合意形成の成否を分けます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 水面下で進める調整の重要性
◆ 事前準備が結果の9割を決める
◆ 味方を増やす戦略
◆ 対立を共創に変える発想
◆ 調和を最適解として設計する力
合意形成とは、「勝つこと」ではなく「全員が納得する形をつくること」です。本書は、そのための実践的な技術を、誰でも使える形で教えてくれます。
ビジネス交渉はもちろん、組織運営や人間関係に悩むすべての方におすすめの一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4085日目】