「人生の後半をどう生きるか」について、心が奮い立つ60話を集めた本があります。
本日紹介するのは、昭和53年の創刊以来。月刊誌『致知』の編集に携わり、翌年に編集長に就任、平成4年に致知出版社代表取締役社長、現在は、同社代表取締役社長兼主幹の藤尾秀昭さんが編集した、こちらの書籍です。
藤尾秀昭『人生百年時代の生き方の教科書』(致知出版社)
この本は、運がよくなる秘訣、養生法、幸福論、長寿の極意、病気、老い、愛する人との別れ、若い人との付き合い方・・・など、後半生を豊かに生きる心得を60名が語った書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.心の工夫
2.試練を越える
3.人生信条
4.学び続ける
本書の前半では、「心の工夫」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 他人のやることに付和雷同しない(外山滋比古)
◆ 人生は美しいことだけ覚えていればいい(佐藤愛子)
◆ 小さくても微かな光は必ずある(五木寛之)
◆ 福を身につける三つの道:惜福、分福、植福(渡部昇一)
◆「くれない族」では幸せになれない(曽野綾子)
この本の中盤では、「試練を越える」および「人生信条」について述べています。私がとくに印象に残ったポイントは次の通りです。
◆「もともとの 一人前ぞ 雑煮膳」(齋藤孝)
◆ 一期一会、亭主が会社に行くときに帰ってくると思うな(瀬戸内寂聴)
◆ 天知る、地知る、我知る(高橋恵)
◆ 私たちは皆、一人ひとりが人生の経営者(田中真澄)
◆ 真心尽くせ 人知らずとも(松原泰道)
本書の後半では、「学び続ける」について紹介しています。私がとくに印象に残ったポイントは以下の通りです。
◆ 人間にはそれぞれのエベレストがある(三浦雄一郎)
◆ 一所懸命やっていれば仕事が仕事を教えてくれる(千葉ウメ)
◆ 若い人と付き合う三原則:威張らない、お説教しない、勘定を払う(米長邦雄)
◆ 幸運の鳩は誰の人生にも必ず三篇は来る(藤田喬平)
◆ 人は創めることさえ忘れなければ、いつまでも若い(日野原重明)
この本の締めくくりとして著者は、「夕陽のように人間もまた、若くして才があり、もてはやされながら、晩年は見る影もないという早世成の人生ではなく、年とともに佳境に入り、晩年になるほど晴れわっていく、熟成していく人生を送ることが貴いのだ」と述べています。
あなたも本書を読んで、心が奮い立つ60話から「人生の後半をどう生きるか」のヒントをつかみ取って自ら実践していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3620日目】