「“死なないための医療” ではなく、“最後まで生き切るための医療” がある」― そんな価値観の転換を迫られる一冊です。

本日紹介するのは、外科医として病院医療に従事した後、在宅緩和ケア医へ転身し、これまで2000人以上を看取ってきた萬田緑平さんによるこちらの書籍です。

萬田緑平『死ぬまで生きる:穏やかな死に医療はいらない』(河出新書)

この本は、「自宅で自分らしく最期まで生きる」という在宅緩和ケアの現場から、“本当に幸せな最期とは何か” を問いかける一冊です。

本書は以下の5部構成から成っています。

1.上手に枯れて穏やかに死ぬ

2.自宅はホーム、病院はアウェイ

3.歩けることが生きる力

4.自分の最期は自分で作る

5.これまでの死の光景、これからの死の光景

本書の前半では、「延命治療」と「穏やかな死」の現実について語られます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 胃ろう・点滴・抗がん剤も延命治療の一種である

◆「長く生きる」ことと「幸せに生きる」ことは違う

◆ 病院医療は“治す”ことが中心になりやすい

◆ 余命は医師が決めるものではない

◆「ゆっくり、じんわり」枯れるように生きる選択肢がある

この本の中盤では、「自宅で最期を迎える」という選択肢について具体的に紹介されています。主なポイントは次の通り。

◆ 自宅は患者にとって最も安心できる場所

◆ 病院医師が帰宅に反対する背景もある

◆ 一人暮らしでも在宅看取りは可能

◆「本当の看取り」は家族と時間を共有すること

◆ 最後まで歩くことが生きる力につながる

本書の後半では、「死を受け入れること」「自分らしい最期」について深く掘り下げられます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 死を見つめることで人生が豊かになる

◆ 最後のお別れは早めにしておくことが大切

◆ 人はそれぞれ異なる形で亡くなっていく

◆「ありがとう」を伝え合う最期が幸せな死につながる

◆ 自分の最期は自分で選び、準備する時代になっている

本書を読んで、「死」は単なる終わりではなく、“人生最後の大切な時間” なのだと改めて感じました。

人生100年時代だからこそ、「どう生きるか」と同時に、「どう最期を迎えるか」を考えることは、とても重要なのだと思います。

本書は、シニア世代だけでなく、親の介護を考える世代、医療や介護に関わる方、そして「自分らしい人生」を考えたいすべての人におすすめしたい一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4117日目】