書評ブログ 『いい人生だったと思えるお金の使い方。』 jun-ohsugi 2026年6月14日 / 2026年6月14日 「お金を増やす方法は学んできた。でも、“どう使えばいい人生になるのか” は誰も教えてくれなかった」― そんな人生後半の大切なテーマに向き合った一冊です。 本日紹介するのは、野村アセットマネジメントが60年以上にわたり蓄積してきた資産運用に関する知識・経験や、グローバルネットワークを活用し、資産運用における課題の一歩先を見据えた調査・研究を通じて、日本および世界の資産運用業の健全な発展を目指して2020年に設立された野村アセットマネジメント資産運用研究所によるこちらの書籍です。 野村アセットマネジメント資産運用研究所『いい人生だったと思えるお金の使い方。』(TOPPAN) 野村アセットマネジメント資産運用研究所『いい人生だったと思えるお金の使い方。』(TOPPAN) Amazonで見る この本は、「お金をどう増やすか」ではなく、「人生後半のお金をどう生かすか」をテーマにした一冊です。 人生100年時代において、多くの人が抱える「使ったら足りなくなるのではないか」という不安に向き合いながら、幸福とお金の関係、取り崩しの考え方、社会とのつながりなどを多面的に考察しています。 本書は以下の5部構成から成っています。 1.INTERVIEW:心豊かに生きるあの人の人生観とお金観(小山薫堂・松浦弥太郎) 2.人生後半の幸福をどう考える?(前野隆司教授との対談) 3.安心して〈使う〉ための資産運用 4.未来をデザインする 5.CASE STUDY:自分らしく生きる人に学ぶ「人生のデザイン」(重松久恵・木内裕祐) 本書の前半では、人生後半の幸福とお金の関係について考察されます。主なポイントは以下の通りです。 ◆ お金は幸せに生きるための道具である(小山薫堂) ◆ 体験で得たストーリーが人生の財産(松浦弥太郎) ◆ 上達や利他を目指すのが幸福への近道(前野隆司) ◆ 人生後半は「使う力」が重要になる ◆ 心豊かな人はお金と上手に付き合っている この本の中盤では、「使いながら運用する」という新しい資産活用の考え方が紹介されます。主なポイントは次の通り。 ◆ 資産寿命を延ばすための取り崩し戦略 ◆ 全額を使わず抱え込むことが最適解ではない ◆ 運用と支出を両立する考え方が必要 ◆ 人生後半は時間の価値が高まる ◆ お金を使う判断基準を持つことが大切 本書の後半では、人生をより豊かにするお金の使い方が具体例とともに語られます。主なポイントは以下の通りです。 ◆ 体験への投資は幸福度を高める ◆ 人間関係への支出は人生の満足度を向上させる ◆ 社会とのつながりがお金の価値を高める ◆ 学びと貢献で80代も楽しみたい(重松久恵) ◆ 街で見つけた新しい場所、新しい自分(木内裕祐) 私自身、資産形成や新NISAに関する本を数多く読んできましたが、本書は「増やす」から「使う」へと視点を移した点が非常に印象的でした。 人生後半において本当に大切なのは、お金を残すことだけではなく、「限られた時間をどう使い、誰と過ごし、どんな体験をするか」なのだと思います。 本書は、50代・60代以降の方はもちろん、資産形成に取り組む20代~40代の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。将来のために貯めるだけでなく、「いい人生だったと思えるお金の使い方」を考えるきっかけになるでしょう。 YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、資産形成、人生後半戦のキャリア、お金との付き合い方について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ では、今日もハッピーな1日を!【4119日目】 お金・投資・経営