「ビジネスマンの人生は、二十代から五十代までの四十年と、六十代から百歳までの四十年の二つに分けられる」と説いている本があります。
本日紹介するのは、元ソニー役員で、傘寿(80歳)を超えた今も現役で働く郡山史郎さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
郡山史郎『九十歳まで働く!こうすれば実現できる!』(WAC)
この本は、還暦になったばかりの著者が、ソニー常務取締役資材本部長兼物流本部長として、新組織、新社長・出井伸之の発表を英国ゴルフ場で聞いた話から始まっています。
ソニーでの著者の経歴、そして子会社の社長、顧問を経て、70歳の子会社役員定年を迎えた時に、再就職の行先がまったく無いという現実を記し、自ら起業して90歳まで働く生き方を選択した思いが綴られています。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「わがソニー時代」を振り返れば・・・・
2.「下り線」の窓からの景色
3.「還暦」&「古希」からの人生再稼働
4.「シルバー男」が「新入社員」として入社し試行錯誤の日々
5.「傘寿」を超えて「米寿」「白寿」「百寿」まで働くために
この本の前半は、著者がソニー入社後に、いかなる仕事をして、その後のソニーが世界的な企業として成長していったかについて、失敗談も含めて描かれています。
それを踏まえて、本書の中盤以降では、まず古希(70歳)間近の著者が、市場でまったく求人が無いという現実に直面して、その後自ら人材紹介会社を作った際に改めて、定年退職者が職を探す難しさを痛感することを描いています。
そうした状況を著者は、「高年齢者の再就職は、肉体労働もそうかも知れないが、特にビジネスマン、知識労働者にとり技術職を含めて極めて困難」と述べています。
本書の後半では、高齢者にとっての「十の戒め」と、「十の薦め」が記されていて、参考になります。まず、「十の戒め」は以下の通りです。
1.学校に行く
2.資格を取る
3.語学の勉強をする
4.ジムに行く
5.本を書く
6.葬式
7.勲章
8.NPO参加
9.会社を創る
10.勝負事
続いて、「十の薦め」は以下の通りです。
1.図書館
2.散歩
3.趣味
4.おしゃれ
5.家事
6.病院
7.交際
8.車
9.住まい
10.仕事
さすがに人生経験から来る、これら「戒め」と「薦め」は説得力があります。
ビジネスマンの生涯は、いまや成人してから80年あると言っても過言ではない、と著者は言います。
ここでも多様性があるから、始まる年齢、折り返しのポイント、終わりの歳など、ばらつきがある、と本書では記しています。そこで大切なことは、「あせらない、おそれない、あきらめない、笑顔でやること」と、著者は述べています。
あなたも本書を読んで、「90歳まで働く!」の実現を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を