「87歳の今も、55年住む団地に賃貸で暮らしています。7年前、この部屋で夫を見送ってひとり暮らし7年、寂しさは全くない。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1934年長崎県生まれ、8人きょうだいの7番目で、戦死した長兄以外はみな姉妹で、早くに母を亡くし、父と姉たちに育てられ、大家族だったので、ひとり暮らしを夢見て、高校卒業後に大阪で就職、結婚後に夫の転勤で神奈川県の現在の団地に引っ越して55年、7年前に夫を見送って以来、ひとり暮らしをして、85歳で「Earthおばあちゃんねる」(登録者6万人)のYouTuberとなった多良美智子さんが書いた、こちらの書籍です。
多良美智子『87歳、古い団地で愉しむ ひとり暮らし』(すばる舎)
この本は、「お部屋紹介」のYouTube動画で紹介しきれなかった、著者のひとり暮らしの日常を記した書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.87歳、古い団地で ひとり暮らしを愉しむ
2.調理は簡単に 食事を愉しむ
3.無理をせずマイペースに 健康維持を愉しむ
4.ひとりの醍醐味 家時間を愉しむ
5.つかず離れずで 人付き合いを愉しむ
6.メリハリを持った お金の使い方を愉しむ
7.将来を心配しすぎず 今を愉しむ
この本の冒頭で著者は、「夫が亡くなったとき、『自分もいつ死ぬかわからない、生きているうちは楽しくやろう』と思いました。」と述べています。
本書の前半では、「87歳、古い団地で ひとり暮らしを愉しむ」および「調理は簡単に 食事を愉しむ」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 3DK、50m2の団地の部屋に55年間、賃貸で住んでいる
◆ もともとひとりが好きなので全く寂しくない
◆ 週に1回、お金のかからない習い事へ(絵手紙、写経、麻雀、着物リフォーム)
◆ 85歳で中学生の孫と始めたYouTubeで世界が広がる
◆ 65歳で専門学校に通い、調理師免許を取得
◆ 朝7時、昼12時、夜6時半の3度の食事はすべて自分で用意
◆ 朝食は8種類の材料を入れたスムージーとりんご半分、ゆで卵
◆ 昼食は肉野菜炒め、具沢山の味噌汁、とくに肉や魚のたんぱく質
◆ 夕食は豆腐と作り置きの野菜の副菜1~2品のみ
この本の中盤では、「無理をせずマイペースに 健康維持を愉しむ」および「ひとりの醍醐味 家時間を愉しむ」について紹介・解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 日々のスケジュールは毎日一定で、5時起床、ラジオ体操、散歩、21時入浴、22時就寝
◆ お米をオートミールに変える
◆ エレベーターのない団地4階住まいが良い運動に
◆ 歌うこと、メモすること、家計簿ノートは脳トレに
◆ お気に入りのインテリアと小さな花を飾る
◆ 本があれば時間を過ごせる
◆ 買ってよかったスマートテレビ
◆「10年日記」を見返す楽しみ
本書の後半では、「つかず離れずで 人付き合いを愉しむ」「メリハリを持った お金の使い方を愉しむ」および「将来を心配しすぎず 今を愉しむ」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ つかず離れずの友だち、家族付き合い
◆ 行きたいところへはひとりでも行く、声をかけられるのを待たない
◆ 家は買わない主義、「お金が減る」不安はない
◆ 22万円で済んだ、自宅での夫の家族葬
◆ できることは自分で、頼るところはありがたく頼る
あなたもこの本を読んで、「古い団地で愉しむひとりの暮らし」の実際を学び、自らの老後の生活に活かしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2795日目】