書評ブログ

松宮義仁『日本人のためのスマートフォン入門』(フォレスト新書)

昨日のフェイスブック入門に続き、松宮氏によるスマートフォン入門の本書を紹介したい。スマートフォンは今や、殆どの携帯電話所有者が従来のガラケーから切り替えて使い始めている。

 

本書が刊行された当時の2011年では、まだスマートフォンの様々な機能を使いこなせる人が少なく、日本における普及のスピードもゆっくりしたものだった。

 

そうした状況の中で、本書では、スマホ × ソーシャル × クラウド で、遊びと仕事を大きく変えよう、と説いた。スマートフォンは以下の用途に活用できるという意味で画期的な携帯だ。

 

1.ソーシャルメディア(フェイスブック・ツイッター)
2.クラウド(エバーノート・ドロップボックス・グーグルカレンダー・Gメール)
3.スカイプ

 

以上の機能を使いこなすことで、スケジュール管理、営業、マーケティング、データ管理、プレゼン、部下の管理、出会い、コミュニケーションなどが非常に効率的になる。

 

さらに、様々なアプリが提供されることにより、スマートフォンは限りなく、パソコンの機能を包含しつつある。ポータブルなパソコン機能に携帯電話と音楽再生用の i Pod が合わさった機能だ。

 

ビジネスや仕事への活用についても本書の後半では紹介されている。手のひらに乗るサイズで、無料で様々な効率化ツールを利用できるスマートフォンがこれからも更に進化し、普及の度を早めていくだろう。

 

スマートフォンの利用が遅れた日本人向けの入門書として、本書は子供から高齢者まで、誰でも得るところの大きい良書だ。ITを勉強している幅広い層の人々に本書を薦めたい。