書評ブログ

『「オプティマムヘルス」のつくり方』

「オプティマムヘルスとは、絵に描いたような理想的な『最高の状態』を目指すのではなく、それぞれの人が自分の置かれた環境・状況の中で適切な習慣や生き方を選び、その人なりのもっともよい健康を実現していくことにあります。」と述べて、健康を実感できない日本人のための究極の処方箋として書いた本があります。

 

 

本日紹介するのは、1966年神奈川県生まれ、聖マリアンナ医科大学卒業、昭和大学大学院医学研究科修了、米国アリゾナ大学医学部総合医療プログラム Associate Fellow をアジアで初めて修了、統合医療ビレッジグループ総院長、中伊豆温泉病院内科医長、小糸製作所静岡工場診療所所長・産業医などを歴任、現在は富士山麓で朝霧高原診療所、および各20,000坪の自然環境の中にある滞在施設「日月倶楽部」「富士山静養園」の3施設からなる WELLNESS UNION の代表として活動している昭和大学医学部客員教授山本竜隆さんが書いた、こちらの書籍です。

 

山本竜隆『「オプティマムヘルス」のつくり方 – 健康を実感できない日本人のための究極の処方箋』(ワニブックスPLUS新書)

 

 

この本は、健康は人それぞれによって目指すものが違い、自分にとっての最高の健康を目指すのと同時に、自分とは違う人が目指すものを認めることで周囲と調和していくことが求められることを説いている書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.「健康」を実感できない現代人

2.自分の「いま」を知ることは健康への第一歩

3.すぐにやめるべき ” 健康のための習慣 ”

4.今求められる、「オプティマムヘルス」

 

5.本当の健康を見つける三つの指針

6.現代人に必要な「引き算の健康法」

7.健康をビジネス思考で捉える

8.現代人に必要な自分のためのリトリート

 

 

この本の冒頭で著者は、「情報に流されることなく、流行に惑わされることもなく、自分に適した生活と、最適の健康法を見つけること。それが自分自身に最適で最善の健康=オプティマムヘルスです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「健康を実感できない現代人」および自分のいまを知ることは健康への第一歩」について著者見解を説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 数値頼みで体感が薄い現代人

◆ 現代人は過信で不調を引き寄せている

◆ オプティマムヘルスには、何より「自分を知る」ことが重要

◆ 都市生活者ほど健康に問題を抱えている

 

◆ 都市生活で絶対に不足する「自然」

◆ 都会人が送る不自然な暮らし

◆ 体内時計の乱れ、浅い呼吸、電磁波の問題

◆「自然欠乏症候群」という視点

 

とくに都市生活者にとっての「自然欠乏」という点を著者は強調しており、前著『自然欠乏症候群』(ワニブックスPLUS新書)を併せて読めば詳細の情報が得られます。

 

 

 

この本の中盤では、「すぐにやめるべき ” 健康のための習慣 ”」、「今求められるオプティマムヘルス」および本当の健康を見つける三つの指針」について、次のポイントを解説しています。

 

◆ 健康オタクが不健康になる

◆ 薬が健康を害するポリファーマシー

◆ サプリメントが内臓を傷つける

◆ 糖質制限ダイエットで体調を崩す

 

◆ 万人に共通する健康リスクがある

◆ 万人に共通する健康法は存在しない

◆ それぞれの健康と生き方、価値観を認めるのがオプティマムヘルス

◆ いま求められる統合医療のアプローチ

 

◆ 自分を知ることが健康への第一歩

◆ 検診結果は「基準値」と「自分の正常値」を把握する

◆ 自分にとっての「健康的な食生活」を知る

◆ 睡眠は「自分なり」と「人として」を両立させる

 

 

本書の後半では、「現代人に必要な引き算の健康法」、「健康をビジネス思考で捉える」および現代人に必要な自分のためのリトリート」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆「引き算」で目指す断捨離健康法

◆ 太陽リズム、月齢、風土や旬に合わない食・化学物質の食

◆ 電磁波、遠方移動、雑多な健康法、地球への負荷

◆ 不規則な生活

 

◆ 健康は経営と同じ

◆ 健康のために取り入れるOODA

◆ ESGを個人に当てはめて考える

◆ 都会からの脱出、地方移住

 

◆ コロナ禍で始まった行動変容とリトリート

◆ マインドフルネス、オプティマムヘルス、リトリートの三つの循環

◆ リトリートで「生きがい」を見つける

◆ マーク・ウィン氏の「ikigai」

 

 

この本の締め括りとして著者は、「健康とは、体が元気で、精神的にも元気でストレスなどネガティブなものがなく、所属するコミュニティで健全な人間関係を結ぶことができているという実感があり、さらに自分の体のことは自分が一番よくわかっているという自信があること」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、オプティマムヘルスのつくり方を学び、自ら実現してみませんか。

 

 

2022年4月14日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』【第225回】オプティマムヘルスの作り方にて紹介しています。

 

 

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2685日目】