書評ブログ

東嶋和子『名医が答える「55歳からの健康力」』(文春新書)

東嶋和子さんは、筑波大学比較文化学類を卒業したが、在学中に米カンザス大学に留学、読売新聞記者を経て1991年に独立した。医療、生命科学、科学技術、環境、エネルギー等の分野で「いのち」をキーワードに取材・執筆活動をしている。

 

本書は、高齢社会の現代に最も注目されている以下の中高年に多い病気について、それぞれの名医が50問50答形式で伝える健康法をまとめたものだ。55歳からの健康問題に数多くの悩み解決のヒントが見つかるだろう。

 

1.メタボ : 和田高士 (東京慈恵会医科大学)
2.糖尿病 : 牧田善二 (AGE牧田クリニック)
3.うつ病 : 岩波明 (昭和大学)
4.アンチエイジング : 堀江重郎 (帝京大学)
5.認知症予防 : 川畑信也 (八千代病院)
6.睡眠障害 : 内山真 (日本大学)
7.腰痛 : 久野木順一 (日本赤十字医療センター)
8.頭痛 : 清水俊彦 (東京女子医大病院)
9.目 : 坪田一男 (慶応義塾大学)
10.依存症 : 長尾博司 (赤坂メンタルクリニック)

 

いずれも、50歳代になれば何らかの問題が出てくる病気が網羅され、トータルで500問500答というボリュームになっている。老化が忍び寄る前に、カラダとココロの予防と最新治療の知識を学ぶ意義は大きい。

 

50歳代の人のみならず、全ての年代の健康に関心のある方々に本書を薦めたい。