ドキュメンタリー『定年前起業への道~57歳からの挑戦!』の第16回は、『ブログ運営論』Vol.3-ネタ切れにならないブログの書き方についてです。
≪ 毎日2回更新にして分かったこと!≫
「ブログに書くネタがなかなか見つけられない」、「よく毎日、ブログに書くネタが見つかりますね」ということを、ブログを運営している多くの方から聞きます。
私自身は、ブログを書き始めたのが2013年9月29日なので、1年8ヶ月を過ぎましたが、1日も欠かさず毎日、記事を投稿し続けています。
今年の5月19日からは、従来の「書評」に加えて、このドキュメンタリー『定年前起業への道~57歳からの挑戦!』を毎日、投稿することにしたので、毎日2回のブログ更新となっています。
さすがに「2回更新」という、今までの2倍のペースになると、従来のやり方を変えざるを得なくなりました。
そこで気付いたことが2つあります。
1.記事の書き溜めができず、毎日決まった時間に記事を書く習慣にすること
2.つねに「ブログ記事の構想」をアタマで考え、整理する作業が必要なこと
つまり、「ブログのネタを考えること」と「記事を執筆すること」は、分けて行う必要がある、ということです。
パソコンの前に座った時には、「何を書こうか」と考えている時間はありません。
毎日決まった時間の執筆なので、そんなに多くの時間を毎回割くことはできません。とにかく筆を進めて、決められた時間内に書き終えなければ、毎日の2回更新は不可能です。
≪ ブログのネタは自分の生活すべて ≫
と言うことで、ブログのネタは、パソコンの前に座るときには「構想」が出来上がっている必要があるわけです。では、どうやってネタを考えるか、ですが、「毎日の生活でつねに考えている状態にする」ことです。
要するに、「ブログは自分のことを書く」、「自分を表現する」、「商品を通して自分を語る」というのが、かん吉さんが、Kindle電子書籍『人気ブログの作り方』で、繰り返し述べていることです。
自分の生活すべてを書いていく、ということはどういうことでしょうか。
つまり、自分の日々の行動が、ブログという受け更にに落とされ蓄積されていく、ということです。そうなると、ブロガーの立花岳志さんも言っていましたが、「ブログのネタにするために行動する」という、究極の姿も出てきます。
立花さんやその他の有名ブロガーの方々も、「それがまた楽しい」と言います。まさに、フリーランスの醍醐味かも知れません。
昨日も書きましたが、ブログに目標を書いて公開し、それを実現していくチャレンジの過程、プロセスを書いていく、ということで読者から応援をもらっていく、というのが、成功したブロガー達のやり方です。
立花さんは、ランニングとダイエットの過程を、多くのランニング仲間とシェアしながらブログに綴ってきました。
≪ 書評は最も優れたブログのネタだった!≫
かん吉さんは、ブログに書くことがなくなってきて、「無理やりひねり出したネタこそが、本当にオリジナルなものだ」と言います。これが「ブログのオリジナリティの源泉」であると。
ところが、ある時からかん吉さんは、ネタに困ることがなくなったそうです。それは「書評」をブログの中に入れるようにしてからだそうで、次のように述べています。
「読書を続ける限り、ブログ記事をいくらでも書けるようになりました。慢性的なネタ不足は解消できました。」
私がこれまでやって来たのはまさに、この「書評」という手法です。読書というインプットがあれば、その1割くらいはアウトプットが無理なくできます。少なくても私はそんな感覚です。
「田中角栄研究」で一躍有名になった作家の立花隆さんは、本を1冊書くには、その百倍の100冊くらいの本を読む必要がある、と言っていて、実際にその通りにしてきたそうです。
立花隆さんは、都内に通称「ネコビル」という、全部が書庫になっているビルに数万冊の蔵書を保管しているそうです。立花隆さんの「本に対する熱い思い」を書いた書はこちら。
立花隆『ぼくの血となり肉となった500冊そして血にも肉にもならなかった100冊』(文藝春秋社)
「書評」がブログの記事として適しているのは、様々な考え方や主張の「根拠」として、読んだ本の内容を引用できる点です。
また、自分の「得意とするジャンル」、「専門の領域」を持っていると、それをつねに「補助線」として意識しながらブログを書いていけば、オリジナルな記事になります。
結局、「オリジナリティ」や「独自性」とは、自分ならではの「視点」や「専門領域」の組み合わせということだからです。この「補助線」として意識して書く、というのは極めて重要です。
≪ ブログの構想と執筆を分けることについて ≫
最後に、冒頭に述べた、「構想を練ること」と「ブログを執筆すること」を分けて行う、ということについて、私は毎日2回更新を始めてからの悩みが、以下の本を読んで解消しました。
西村賢太『無銭横町』(文藝春秋社)
この私小説には、芥川賞作家の西村賢太さんが、出版社から依頼された原稿を書き上げる過程が、具体的に描写されています。
貧しい生活をする中で、文学への熱い思いを持ち続け、実際に原稿用紙を前にペンを持っても進まないことが何度も出てきます。
そうした中で、構想を練るために別の活動をして、組み立てが済んだら、一気に仕上げ直前まで書き上げる、というやり方でした。
基本的に、ブログを高い更新頻度で書いていくには、同じようにやる必要がある、と感じました。一気に仕上げ直前まで書き上げる集中力とスピードが求められます。
そのためには、日頃からつねにブログのことを考え、構想を練ったり組み立てたりするプロセスが欠かせない、ということです。
次回は、「定年前起業」において、なぜブログが大切なのかについて、『ブログ運営論』を展開していきたいと思います。
2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと151日。皆さんの温かい励ましや応援を、どうかよろしくお願いいたします。