漠然と毎日を過ごしていても人生は一向に好転しないと感じている方に、「成果を生み出す習慣」に変えることを提唱している本があります。とくに「定年前起業」、「定年起業」を考えている人は必読の書です。
今日紹介したいのは、小川晋平さんと俣野成敏さんが書いたこちらの本です。
小川晋平・俣野成敏『一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)
この本は、「仕事力を常に120%引き出す自己管理」について述べた書です。習慣が日常の全行動の4割を支配していると言われています。
そうした前提のもと、著者は「朝4時起きを1週間続けて、サラリーマンからビジネスマンに変わる」ことを提唱しています。そしてプロフェッショナルなビジネスマンの延長として、定年前起業、あるいは定年起業があります。
こうした習慣は、選択に迷いがなくなるから効率的に成果が出せます。そして安定して成果が出せるから信頼され、自由に働けます。さらに自由に働けるから仕事が楽しく毎日が充実しています。
本書は以下の7部から構成されています。
1.一流と二流を分ける「朝の習慣」
2.仕事が最速で動く「昼の習慣」
3.人脈と可能性を広げる「夜の習慣」
4.脳と体のキレを上げる「毎日の習慣」
5.成長を加速させる「毎週・毎月の習慣」
6.視座を高める「毎年の習慣」
7.志を貫く「一生の習慣」
本書の冒頭で著者のひとり小川さんは、夜型人間から一転、朝4時起きの生活習慣に変えて劇的に成果が出るようになったと言います。きっかけは「朝活」でした。
ドラッカーの『非営利組織の経営』(ダイヤモンド社)の読書会を朝活で行ったそうです。最初は多少辛くても時差ボケと一緒で、体内時計が順応してしまえば何も問題ない、ということです。
本書では、午前中の早い時間、とくに「朝飯前」にその日の最も大事な仕事をするべきだ、と説いています。また、仕事にはメリハリをつけて、毎週振り返りの時間を持つべきだと述べています。
スティーブン・コヴィ博士の『七つの習慣』(キングベア出版)も引用されている通り、本書では「習慣」にスポットを当てて説明を展開しています。
サラリーマンだった人がまずプロのビジネスマンとなり、さらに定年前起業をする際に、まずは日々の習慣をしっかりと組み立てることが大切になります。
また、会社員を定年となって起業する(定年起業)場合には、会社員時代の規則正しい生活習慣を、まず起業用の生活習慣に切り替えて、ダラダラ過ごさないことが重要です。
本書の後半部分で著者は、アリストテレスの次の言葉を紹介しています。
「繰り返し行っている事が、われわれ人間の本質である。ゆえに優秀者とはひとつの行為ではなく、習慣によって決まる。」
皆さんも本書を読んで様々なエッセンスを自分の起業生活に採り入れてみませんか。
では、今日もハッピーな1日を!