「トランプは“闇の政府”と戦っている」「世界は秘密結社に操られている」ー こうした陰謀論は、なぜ生まれ、なぜ多くの人が信じてしまうのでしょうか。

本日紹介するのは、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)政治コミュニケーションやソーシャルメディア研究を専門とする研究者として、陰謀論が現代社会で広がる仕組みを解き明かしている、應義塾大学法学部教授でメディア研究者の鳥谷昌幸さんが書いた、こちらの書籍です。

鳥谷昌幸『となりの陰謀論』(講談社現代新書)

本書は以下の4部構成から成っています。

1.陰謀論とは何か

2.陰謀論が生む「パラレルワールド」

3.「陰謀論政治」はなぜ生まれるのか

4.陰謀論を過小評価してはならない

 

本書の前半では、陰謀論の基本的な特徴と心理が解説されます。陰謀論を「特殊な人たちの問題」として切り離すのではなく、人間の心理と社会環境が生み出す現象として分析しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 陰謀論は特定の人だけの問題ではない

◆ 世界を単純に理解したい欲望が背景にある

◆ 「何かを奪われる」という感覚が陰謀論を生む

◆ 秘密結社や陰謀の物語は歴史的に繰り返されてきた

◆ 陰謀論は現代社会の不安を映し出す鏡

この本の中盤では、陰謀論が社会に与える影響が論じられます。とくに、SNS時代には情報空間が分断され、異なる「現実」が並行して存在する状況が生まれていると指摘します。主なポイントは次の通り。

◆ 陰謀論が作り出す「パラレルワールド」

◆ ソーシャルメディアによる拡散構造

◆ アメリカの不正選挙陰謀論の広がり

◆ 陰謀論と政治運動の関係

◆ 自尊心を支える「陰謀論的思考」

 

本書の後半では、陰謀論が政治や社会に及ぼす危険性が検討されます。陰謀論は単なる噂話ではなく、社会の不信感や不安が集約された現象でもあります。情報があふれる時代だからこそ、私たちは情報の背景や構造を理解しながら判断する力を持つことが重要です。主なポイントは以下の通りです。

◆ 陰謀論政治が生まれる背景

◆ 陰謀論が民主主義に与える影響

◆ 馬鹿げた陰謀論ほど強い効果を持つ

◆ 社会不信が陰謀論を拡大させる

◆ 陰謀論社会を防ぐための視点

 

私自身も日々の情報収集では、複数の情報源を比較しながら判断することを心がけています。情報リテラシーの重要性を改めて考えさせられる一冊でした。

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では、今日もハッピーな1日を!【4027日目】