書評ブログ

『決定版 7日で作る人事考課』

「環境変化を踏まえ、人事制度は次の時代にうつろうとしている。環境変化によりビジネスが変われば、従業員に求める行動や成果も変わるからだ。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、大阪市立大学経済学部、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了、アクセンチュア、朝日アーサーアンダーセン、日本総合研究所を経て、人事コンサルティングファーム、セレクションアンドバリエーションを設立、現在は同社代表取締役平康慶浩さんが書いた、こちらの書籍です。

 

平康慶浩『決定版 7日で作る人事考課』(明日香出版社)

 

この本は、7日でつくる人事制度の決定版として、「選ばれ続ける」「多様性を選定とした」「利益を生む」ための人事改革のマニュアルを、7ステップとして、何から手を付け、どこを変えるべきかを具体的に解説し、提供している書です。

 

本書は以下の2部構成で、それぞれ7ステップに分けて紹介・解説しています。

1.ファストトラック編  今から人事制度を一から作るなら

2.詳細設計編 すでにある人事制度を改定するには

 

この本の冒頭で著者は、最先端の人事制度改定は、次の3つの特徴を持っていると説明しています。

◆ 労働市場を前提とした「選ばれ続ける仕組み」として設計されている

◆ 働く側の「多様性を前提とした仕組み」として設計されている

◆ 「利益を生むことを強く求める仕組み」として設計されている

 

本書の前半では、「ファストトラック編  今から人事制度を一から作るならについて以下のポイントを紹介しています。

◆ 1日目 等級定義【ビジネスに必要な人材を定義する】

◆ 2日目 月給制度【人を雇うための基準を定める】

◆ 3日目 頑張る仕掛けをつくる【給与改定ルールの設計】

◆ 4日目 成長のための期待を示す【昇格・任用基準の設計】

◆ 5日目 長期勤続のためのインセンティブ【賞与基準の設計】

◆ 6日目 新陳代謝により組織を活性化する【採用&退職ルールの設計】

◆ 7日目 安心して働けるようにする【勤怠& 福利厚生の設計】

 

本書の後半では、「詳細設計編 すでにある人事制度を改定するにはについて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ STEP0 今すでにある人事制度をさらに良いものにするために

◆ STEP1 グランドデザインとして人事戦略を定める

◆ STEP2 等級制度を体系化する

◆ STEP3 報酬制度を総合的に整理する

◆ STEP4 評価制度を基準とコミュニケーションで整理する

◆ STEP5 採用から代謝までのフローを定める

◆ STEP6 移行措置を定め丁寧な浸透を図る

◆ STEP7 企業文化として定着させる

 

この本には、「この本の使い方」として、次のような事項を説明が掲載されています。

◆ 本当に7日で人事制度を作りたい人向けに「ファストトラック」を用意

◆「ジョブ型」というキーワード

◆ この本の根拠となる経験

◆ コラムによる補完

◆ フォーマットの活用(ダウンロード特典)

 

あなたも本書を読んで、時代の変化に即応する、新しい評価報酬制度を創り出す方法を学び、実践してみませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3682日目】