書評ブログ

『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』

「人生100年時代は70代が人生のターニングポイントです」「80代で元気な人は、70代を奔放に生きている」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1960年大阪府生まれ、東京大学医学部卒東京大学医学部付属病院精神神経科助手米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医、和田秀樹こころと体のクリニック院長和田秀樹さんが書いた、こちらの書籍です。

 

和田秀樹『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス新書)

 

 

この本は、80代どころか、90代になっても輝いた毎日を送れるように、「いかに70代を委縮しないで自由奔放に生きていくか」のヒントになる実践的な習慣や心がけ、健康法をまとめた書です。

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

1.まえがきー危険な70代を乗り越え、元気溌剌な80代へ

2.70代、80代は、もっと自由に生きていい

3.元気な80代を迎えるための心がまえ

4.いまの70代は、知的で反骨の世代

5.人生100年時代は、70代が黄金期

 

6.健康長寿をつくる、「ランチ外食」のすすめ

7.老化に負けない、70代の生活習慣

8.「ガン」「認知症」「うつ」とどう付き合うか~70代、80代の健康学

9.あとがきー人生の本当の輝きは、80代からはじまる

 

 

この本の冒頭で著者は、「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」ー両者の違いとは、いったい何でしょうか?と問いかけています。そしてそれは「レジリエンス(回復力)」と「免疫力」にそのヒントがある、と述べています。

 

 

本書の前半では、「70代、80代は、もっと自由に生きていい」および「元気な80代を迎えるための心がまえ」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 免許返納は要介護老人を増やすだけ

◆「同町圧力」に負けた人から老いていく

◆ 自分の願望を封じ込めると、快感も幸福感も得られなくなる

◆ アクティブに暮らしたほうが、高い高齢期を元気で乗り切れる

◆ 70代になると、一人が似合ってくる

 

 

この本の中盤では、「いまの70代は、知的で反骨の世代」「人生100年時代は、70代が黄金期」および健康長寿をつくるランチ外食のすすめ」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 空前の受験戦争を戦い抜いた、団塊世代

◆ 日本の工業技術は、高卒の団塊世代が支えてきた

◆ 団塊世代は競争も厳しかったが認め合う世代

◆ 団塊世代は、権力嫌いで、議論好き

◆ 働かなくなっても市民であることに変わりはない

 

◆ 人生でいちばん世界が広がる70代

◆「格好いい70代を目指そう」と考えてみる

◆ ボランティアは「社会のため」より「自分のため」

◆「ランチ巡り」は千円で楽しめる海外旅行

◆ 食べたいものがある、という幸せ

 

 

本書の後半では、「老化に負けない、70代の生活習慣」およびガン、認知症、うつとどう付き合うか~70代、80代の健康学」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ いまの自分に自信を持つ

◆「勉強する気持ち」を忘れない

◆ 幸せな80代、90代の高齢者に、人間関係の悩みなんかない

◆ 高齢者のガン治療は、命を縮める可能性

◆ 認知症を乗り切る「ツール」を覚えておく

 

 

70代、80代の生き方について、著者のこちらの本も併せて読むとより理解が深まるのでお薦めです。

 

それぞれの書評を以下のブログ記事に掲載しています。

https://jun-ohsugi.com/column/70garoukanowakaremichi/

https://jun-ohsugi.com/column/80sainokabe/

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「人生の本当の輝きは、80代から始まる」と述べています。あなたも本書を読んで、元気な80代を生きてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2728日目】