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『決定版 強いチームをつくる!リーダーの心得』

「リーダーに資質は関係ありません。ルールやセオリーを実践できているかどうかです。だから、もし今、うまくいっていないとしても、自分の資質を責めないでください。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1991年リクルートグループ入社、法人営業職に従事して、プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞、2011年に研修会社の株式会社らしさラボを設立年間200回を超えるセッションを行っている同社代表取締役伊庭正康さんが書いた、こちらの書籍です。

 

伊庭正康『決定版 強いチームをつくる!リーダーの心得』(明日香出版社)

 

この本は、無理にカリスマ性を身につける必要はなく、等身大の自分のままでリーダーとして成長できる方法を紹介し、特別な才能がなくても、実践すればチームがまとまり、成果が出る51の具体的な方法を解説している書です。

 

本書は以下の8部構成から成っています。

1.リーダーに「素質」はいらない

2.すぐれたリーダーになれる「最短距離の歩き方」

3.ムダな時間を全てなくす「最速の仕組み」

4.部下のやる気が向上する「目標設定」

 

5.どんな状況でも必ず「達成する仕組み」

6.チームのチカラが上がる! 部下に「任せる極意」

7.1つのミスが命取り! 「リスク予防法」

8.新人を一流に「育てる極意」

 

この本の冒頭で著者は、「この本では、研修トレーナーとして、多くのリーディングカンパニーへの研修でも紹介し、またYouTubeやUdemyでも配信している、現場ですぐに使えるメソッドを紹介しています。」と述べています。

 

本書の前半では、「リーダーに素質はいらないおよび「すぐれたリーダーになれる最短距離の歩き方」について以下のポイントを紹介しています。

◆ 必要なのは「武勇伝」より「未来予想図」

◆ リーダーは「役割」で、「鋭さ」より「わかりやすさ」のコミュニケーションが大切

◆「決めゼリフ」でぶれない信条を伝え、ブランディングとする

◆ 主語を「WE」にすることで、チームの一体感を高める

◆「助言」ではなく、「質問」で部下を動かす

 

この本の中盤では、「ムダな時間を全てなくす最速の仕組み」「部下のやる気が向上する目標設定」および「どんな状況でも必ず達成する仕組み」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 集中力をマックスにする「締切り効果」を毎日活用する

◆ 退社時間宣言をして、守れない部下にはGROWモデルでコーチング

◆「目標を決める人」にだけ、やる気は宿る

◆ 目標未達成者に伝えるのは「失格」ではなく「期待」

 

◆ 目標達成に保険をかける方法として「おみこし効果」を活用する

◆ 初日に「達成日」を宣言させて、「逆算思考」を部下にもたせる

◆ KSF(Key Success Factor)を含むキレのあるKPIを設定する

◆ リーダーの気分がチームのムードとなる

 

本書の後半では、「チームのチカラが上がる! 部下に任せる極意」「1つのミスが命取り! リスク予防法」および「新人を一流に育てる極意」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 1人でやると作業は速いが、勝負には負ける

◆ 逆らう人を鎮めたいなら助さん・格さんのような「参謀」をつくる

◆ 任せた後の不安は「定例会」という仕組みで乗り越える

◆ 部下を本気にするGROWモデル(Goal・Rearity&Resouce・Options・Will)

 

◆ 不正には「兆し」がある、「兆し」に敏感になるのもリーダーの役割

◆ 燃え尽きそうな部下には「頑張れない仕組み」(=担当する仕事量の削減)をつくる

◆「不満」「不便」「不安」などお客様の「不」を集め、対策を打っておく

◆「やらない」というプロの徹底基準と成果の情報共有までをセットとして教える

 

あなたも本書を読んで、「強いチームをつくるリーダーが行う51のコツ」を学び、自分の合う方法を実践して成果を上げてみませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3673日目】