書評ブログ

『老いては「好き」にしたがえ!』

「お迎えが来るのをただ漫然と待っているよりも、自分の心の赴くままに好き勝手に生きるほうが、後悔のない人生を送れるのではないでしょうか。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1954年、東京・西日暮里生まれ、モノマネ芸人ボクサー役者画家書家ヨガなど、いくつもの顔を持つ「逸楽の達人」とも言うべき、片岡鶴太郎さんが書いた、こちらの新刊新書です。

 

片岡鶴太郎『老いては「好き」にしたがえ!』(幻冬舎新書)

 

この本は、これまでの著者の経験を元に、心と身体の老いを打破する方法、やりたいことや生き甲斐の見つけ方など、この先限られた時間を楽しむための秘訣を伝えてくれる書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.老いては「好き」にしたがえ!

2.衰えを逆手に「暮らし」を愉しむ

3.いくつになっても、新しいことにチャレンジ

4.生涯現役でいるために、やり方や立場に固執しない

5.年老いて必要なのは、シンプルな関係

6.死後のことより、今日に集中して生きる

 

この本の冒頭で著者は、「人生は一度きり! 体が元気でいられる最期の時くらい、思う存分自分だけのために生きてみましょうよ。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「老いては好きにしたがえ!」および「衰えを逆手に暮らしを愉しむ」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 誰にでも来る「50代での鬱という試練」

◆ 昭和29年生まれの「午年の会」に救われる

◆ 何歳からでも「好き」(=生き甲斐)は見つけられる

◆ 新しい世界に挑む際は「素人(すびと)の姿勢で

 

◆ 身体の声を大切にした食習慣

◆ 美味しくて簡単でヘルシーな「蒸し料理」

◆ 空腹でお腹がグーグーなるときは成長ホルモンが出て身体にとって一番いい時間帯

◆ ヨガを学び、鼻呼吸と深い呼吸で若返り細胞が活性化

◆ ファッションは人とのコミュニケーションツール

 

 

この本の中盤では、「いくつになっても、新しいことにチャレンジ」および「生涯現役でいるために、やり方や立場に固執しない」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆「時間がない」が自分を追いつめる

◆ 習得はモノマネから入り、反復を重ねるのみ

◆ いい作品からは、アーティストの「歌」が聞こえる

◆ 何事も「七分目」がちょうどいい

 

◆ 努力している姿は、誰かが必ず見てくれている

◆ ある場所で覚えたことは別の場所でも生かせる

◆ 少し離れてみると、「好き」を再確認できる

◆「初動」がすべて、基礎を徹底的にやる

 

 

本書の後半では、「年老いて必要なのは、シンプルな関係および「死後のことより、今日に集中して生きる」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 長いスパンで稼ぐ

◆ 良好な人間関係のために、お金は借りない・貸さない

◆ 熟年離婚の理由は、「人生の中で本当じゃないこと」があるのはイヤだった

◆ 好きなことは、心を豊かにし、日々を支えてくれる

 

◆ 自分にとって最良のライフスタイルを知ること

◆「会者定離」(えしゃじょうり=会う者は必ず離れる定め)と受け止める

◆ 午睡のごとく死にたい

◆「老いは変化のチャンス」(老いて失うものがあるからシンプルになる)

 

 

あなたも本書を読んで、「自分のやりたいことに専念できるラストチャンス」を活かし、充実した人生に踏み出してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3213日目】