書評ブログ

『問題解決の最初の一歩 データ分析の教室』

「データ分析こそ最高のビジネススキル」ということが分かる本があります。

 

本日紹介するのは、1986年、静岡県浜松市生まれ、静岡大学情報学部情報学研究科修士課程修了通信・金融系のシステムエンジニアとして、数百名の大規模プロジェクトに参画し、システム開発の厳しい現場を経験、エクセルのさまざまな機能を独学で学び、データ分析の重要性を認識して作業効率や品質を向上させてきた、株式会社日立社会情報サービス技師野中美希さんが書いた、こちらの書籍です。

 

野中美希『問題解決の最初の一歩 データ分析の教室』(青春出版社)

 

この本は、街のパン屋の再生ストーリーを読み進めるうちに、自然にデータ分析やエクセルの ”勘どころ” がわかるように工夫して記した書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.データ分析で何ができるの?

2.データ分析は ”目的” が第一

3.ピボットテーブルはデータ分析の必修ツール

4.データを多角的、立体的に見る方法

 

5.”次の一手” はデータ分析が教えてくれる

6.無味乾燥な数字から ”意味” を引き出すには

7.データに隠された業務改善のヒント

8.「数値目標」と「実績」のサイクルを回す

 

 

この本の冒頭で著者は、「多くの企業で研修が実施されたり、大学での必修化が進んでいたり、『データ分析』はもはやビジネスパーソンの必須スキルだといっても過言ではありません。」と述べています。

 

 

本書の前半では、データ分析で何ができるの?」およびデータ分析は ”目的” が第一」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 数字はウソをつかない

◆ データという事実があれば、感覚のズレを補正できる

◆ POSレジは売上データをCSVファイル形式でダウンロードしエクセルで読み込める

◆ データ分析初心者やエクセル初心者こそ、ピボットテーブルを使うべき

 

◆ データ分析は最適な意思決定への道しるべ

◆ データ分析を使った課題解決は、①目的を明確に、②データを準備、③データを分析する、④原因を分析して特定、⑤施策を実行し、結果を評価する

◆ 思索は1つずつ

◆ 売上を上げる、原価を下げる、人件費を下げる

 

 

この本の中盤では、ピボットテーブルはデータ分析の必修ツール」およびデータを多角的、立体的に見る方法」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ データ集計・分析に最適なピボットテーブル

◆ CSV形式はデータ分析の「標準語」

◆ エクセルへの読み込みにはコツが必要

◆ テーブル化するとデータの管理がしやすくなる

 

◆ グラフ化も思いのまま

◆「クロス集計」で売上減少の原因を探る

◆「フィルター」を使いこなして情報を絞り込む

◆ 時間帯ごとの客数の変化が一目瞭然

 

◆ 施策はすぐやるべき

◆ データはいつもフレッシュな状態に

◆「週番号」を使えば、前週比もあっという間

◆デー タを立体的に見る

 

 

本書の後半では、”次の一手” はデータ分析が教えてくれる」「無味乾燥な数字から ”意味” を引き出すには」「データに隠された業務改善のヒント」および「数値目標と実績のサイクルを回す」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 使えると一目置かれる「VLOOKUP 関数」

◆ 天気と売上の関係をデータで確認

◆ 相関関係がひと目でわかる「散布図」

◆ 文字列からでも相関関係がわかる

 

◆ 常識として知っておきたい「回帰分析」

◆ タイムカードの情報から勤務時間表を作る

◆「売上の予実管理」で正しいサイクルを回す

◆ 現実(データ)を知ると最適解が見えてくる

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「データ分析に ”終わり” はない」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、問題解決の最初の一歩となる「データ分析」を学び、エクセル「ピボットテーブル」を活用してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3025日目】