「私は、定年後のセカンドライフを楽しむために大切なことは、未来におびえないこと、過去にとらわれないこと、自分を信じることだと思っています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1963年生まれ、栃木県出身で、大学卒業後、大手電機メーカーに勤務して60歳で退職したのち、在籍時に取得した国家資格を生かして独立、現在は、ファイナンシャルプランナー、AFP認定者、はやしFP事務所代表の林和彦さんが書いた、こちらの書籍です。
林和彦『豊かなシニアになるための30+1アイテム』(文芸社)
この本は、10年間で自分の定年後に向けたライフプランを立て、様々な挑戦や準備をしてきた著者が、不安や悩みから得た経験や知識を伝えると同時に、昔の自分では考えられないほど豊かになった人生で毎日ワクワクした気持ちで楽しく過ごしていることを紹介している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.「シニアへの準備」が大切
2.ラストチャンス!? 新NISA
3.「シニア」と呼ばれて
4.定年は終わり? 始まり?
5.どうする? どうなる? 年金
6.すべては健康な体から
この本の冒頭で著者は、「今、社会で起こっている『少子高齢化』『人生の長期化』『ライフスタイルの多様化』などの時代の変化に対応し豊かに生きるために大切なのは、定年後の生活の見える化です。」「早めに定年後に向けたライフプランを立てることによって具体的な家計収支や自分が理想とするライフスタイル(健康・仕事・趣味)を把握し、効率的に将来に備えることです。」と述べています。
本書の前半では、「シニアへの準備が大切」および「ラストチャンス!? 新NISA」について以下のポイントを説明しています。
◆ 50代の4つの悩み:仕事、お金、夫婦関係、健康
◆ 高齢者単身世帯の増加、平均消費支出は約16万円
◆ 新NISAで投資信託にコツコツと積立投資して複利効果を活用する
◆ 支出の見える化、固定費の見直し、お金をかける優先順位を
◆ 四つの金融リテラシー:家庭の収支管理、ライフプラン、金融・経済・金融商品、外部の知見活用
◆ お金の三分類:すぐ使うお金、将来の目的に使うお金、当面使わないお金
◆ 投資は余裕資金、リスク許容度の範囲内で行う
◆ リスクやコストを抑えたい人は、インデックスファンドがお勧め
この本の中盤では、「シニアと呼ばれて」および「定年は終わり? 始まり?」について述べています。主なポイントは次の通りです。
◆ シニアは、フラットな関係作り、好奇心、清潔感が大切
◆ 今を大切にして、時間とお金を最大限に生かした賢明な選択を
◆ 自分の居場所、趣味で気分転換、ひとりを楽しむ「ゆとり」
◆ シニア起業の注意点:お金より社会貢献、謙虚さを持つ、経営者意識、初期投資しない
◆ 複雑な制度の遺族年金を、自分の場合に当てはめて理解する
◆「サラリーマン脳」から早く脱却し、能動的思考へ転換する
◆ 無理をしない、夫婦円満、友達を大切に、生き甲斐を持つ
◆ 退職後の社会保険手続きと住民税支払い
◆ 退職金の控除枠活用と退職金管理術
本書の後半では、「どうする? どうなる? 年金」および「すべては健康な体から」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ねんきん定期便のチェックと年金額シミュレーション
◆ 年金の繰り下げ受給の検討(デメリットもある)
◆ 健康寿命を延ばすことが大切、公的介護保険の活用
◆ 高額療養費制度や医療費控除の活用
◆ 終活、エンディングノートは、人生を前向きに生きるためのもの
この本の締めくくりとして著者は、「人生の目的は、楽しく過ごして幸せになることです。セカンドライフでは、お金や物の豊かさはもちろん大事ですが、それ以上に健康や心の豊かさが大事だと思います。」と述べています。
あなたも本書を読んで、定年後の「第二の人生」をアクティブに楽しく生きていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3617日目】