書評ブログ

『たくらむ技術』

「思えば、ずっと企んできました。」「企んでいる、と言うと計算高い奴だと思われるかも知れません。でも、とにかく面白いものを作ること、楽しく仕事をすること。それが僕の企みの目的です。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1969年生まれ、上智大学卒業後、テレビ朝日に入社、スポーツ局に配属後、編成制作局に異動してバラエティ番組の制作に携わり、「ロンドンハーツ」「アメトーク」の演出、プロデューサーを歴任した加地倫三さんが書いた、こちらの書籍です。

 

加地倫三『たくらむ技術』(新潮新書)

 

この本は、テレビの世界で20年仕事をしてきた著者が、これまであれこれ考えたこと、あれこれ経験したことを書いた本です。

 

 

本書は以下の14部構成から成っています。

 

1.バカげた企みほど手間をかける

2.企画は自分の中にしかない

3.会議は短い方がいい

4.勝ち続けるために負けておく

5.文句や悪口にこそヒントがある

 

6.「イヤな気持ちは排除する」

7.計算だけで100点は取れない

8.マジメと迷走は紙一重

9.企画書を通すにはコツがある

10.かわいがられた方が絶対にトク

 

11.仕事は自分から取りに行け

12.常識がないと「面白さ」は作れない

13.芸人は何を企んでいるのか

14.「企み」は仲間と共に

 

この本の冒頭で著者は、「打ち合わせの時、取材を受ける時、ついつい相手の顔色、表情、手元を観察して、分析をしてしまいます。無意識に何か企んでいます。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「バカげた企みほど手間をかける」「企画は自分の中にしかない」および「会議は短い方がいい」ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 見ている人の立場に立つ

◆「バカじゃないの」はホメ言葉

◆ ヒントは分析から生まれる

◆「逆に」を考える

 

◆ 当てにいくものは当たらない

◆ 会議は煮詰まったらすぐやめる

◆ 企画はゆるい会話から

◆「脳の経験値」を上げる

 

 

この本の中盤では、「勝ち続けるために負けておく」「文句や悪口にこそヒントがある」「イヤな気持ちは排除する」「計算だけで100点は取れない」「マジメと迷走は紙一重」「企画書を通すにはコツがある」および「かわいがられた方が絶対にトク」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 余力があるうちに次の準備を

◆ ピンチになったら原点に戻る

◆「損する人」を作らない

◆「矛盾」は人をしらけさせる

 

◆ 制約が効率を生む

◆ 企画書は短く書いて「減点」を減らす

◆ 熱意はメールで伝える

◆ 口のきき方で衝突を避ける

 

 

本書の後半では、「仕事は自分から取りに行け」「常識がないと面白さは作れない」「芸人は何を企んでいるのか」および「企みは仲間と共に」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆「1つ頼まれたら2つやりなさい」

◆ 嫌な仕事をしたことがない

◆ 視野が狭い人はダメ

◆「言った」ではなく「伝えた」か

 

◆ 強い人は強さを誇示しない

◆ 向き不向きを観察する

◆ 矛盾と反省で進化する

◆ 誰にでも分けへだてしない

 

この本の締めくくりとして著者は、「テレビは終わっていない」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「たくらみの技術」を学び、テレビの仕事を目指してみませんか。

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured

 

では、今日もハッピーな1日を!【3273目】