「自分の後始末は自分でと考えて、今すぐ身辺整理を始めたほうがいいだろう。自分が死んだ後に家族がどんな困難に直面するのか、何が起こるのかと想像してみてほしい。本書で私が一番伝えたかったのはそのことなのだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現・JT)に入社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、現在は経済アナリスト、獨協大学経済学部教授で、50年間集めてきたコレクションを展示するB宝館(埼玉県所沢市けやき台2-32-5)が話題の森永卓郎さんが書いた、こちらの書籍です。
森永卓郎『身辺整理 ー 死ぬまでにやること』(興陽館)
この本は、カテゴリー分けして著者の身辺整理について書き、読者の皆さんの悔いなき人生を実現するためのヒントにしてもらうためのものです。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.私が身辺整理を始めた理由
2.モノは捨てる
3.コレクターのケジメ
4.資産整理
5.仕事の終活
6.人間関係を片付ける
7.好きなように自由にやる
8.人は死んだらどうなるの
この本の冒頭で著者は、「私は元気なうちから『死』を意識して生きるべきだと伝えたい。『死』を意識すれば自ずと今やるべきことが明確になる。『死』を意識して生きることは極めて前向きなことなのだ。」と述べています。
本書の前半では、「私が身辺整理を始めた理由」および「モノは捨てる」について以下のポイントを説明しています。
◆ 免疫量の3割はどれだけ前向きに生きているか
◆ 最初からモノをもたなければ処分コストが安い
◆ 読まない本はどんどん捨てる
◆ 地域の分別ルールを把握しておく
この本の中盤では、「コレクターのケジメ」「資産整理」および「仕事の終活」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ B級で貧乏でおバカだけどビューティフルなB宝館のコレクション
◆ トカイナカで暮らして生活コストを下げる
◆ 資産整理のポイントは預金口座の一本化
◆ 資産リストは、金融機関や内容のほか通帳の保管場所、印鑑、暗証番号をセットで記載
◆ 新NISAの解約と投資からの撤退
本書の後半では、「人間関係を片付ける」「好きなように自由にやる」および「人は死んだらどうなるの」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 親友をつくってはいけない
◆ 私の役割は、一人で闘い続けること
◆「もうすぐ死ぬ」という最強カード
◆ 死後の世界はない、神様はいない、という死生観
この本の締めくくりとして著者は、「人生で一番大事なモノは何か?」と訊かれたら「教養」(=リベラル・アーツ)、つまり自由に生きるための技術、と即答すると述べています。
あなたも本書を読んで、死ぬまでにやることを決めて、身辺整理の発想をもって生きていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3544日目】