「老後の不安をなくすには、コミュニケーション能力を身につけることである。さらに一人で遊ぶ方法を身につける。」「歳をとると、自分で満足する仕事を作らなければならない。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1938年東京都生まれ、東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修了、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、早稲田大学名誉教授の加藤諦三さんが書いた、こちらの書籍です。
加藤諦三『他人と比較しないだけで幸せになれる 定年後をどう生きるか』(幻冬舎新書)
この本は、「本当の自分」の認識の仕方を間違えなければ、今あなたが老後に不安になる理由は何もないことを提唱している本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.他人と比較しないと、こんなに生きやすい
2.60歳から幸せになる人、惨めになる人
3.死んでも不幸を手放さない人たち
4.他人や悩みに殺されない生き方をしよう
5.心も身体も健康に生きるために
この本の冒頭で著者は、「心の問題をのぞけば、今あなたが不幸である理由は何もない。自分の存在に対する本質的な不安を、経済的困難の不安にすり替えている面はないか。」と述べています。
本書の前半では、「他人と比較しないと、こんなに生きやすい」について以下のポイントを説明しています。
◆ 定年は競争社会・他人との比較からの解放
◆ 比較しないと自分が心地よい存在になる
◆「人がどう思うか」はどうでもよい
◆ 高齢になって新しい世界が開かれる
この本の中盤では、「60歳から幸せになる人、惨めになる人」および「死んでも不幸を手放さない人たち」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 人生とは、自分が自分自身になる過程
◆ 高齢期は不要なものを捨てるのが大事
◆ 人は無意識から自由ではない
◆ 高齢期こそ本当の自分の価値が認められる
◆ 成長において大きな影響を持つ安全性
◆ 不安よりも不幸が心理的に楽
◆「疑似自己」から解放されて本当の自分になる
◆「求められる」立場から「認める」立場に変わる
本書の後半では、「他人や悩みに殺されない生き方をしよう」および「心も身体も健康に生きるために」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 生きることは誰にとっても試練の連続
◆ 人生は安全と成長が闘う戦場
◆ 悩みに殺されず「我が人生に悔いなし」と言って死ぬ
◆ 人生はスタートで不公平だが、最後で公平になる
◆ 態度価値で人生は決まる
◆ 身体の不調は心の不調からくるものもある
◆ すでに起きてしまったことも、これから起きるかも知れないことも悩まない
◆「自分は役に立っている」という感覚
◆ ネイティブ・アメリカンのストレスの少ない生き方
◆ 免疫力の強き性格とは、「健康なヒュードラ」
この本の締めくくりとして著者は、「定年に不安な人は、夢がない。その先の生きる道が見えていない。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「定年後をどう生きるか」を改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3544日目】