「人生にムダな失敗など一つもない、失敗とはその時点ですでに過去のことである」と説く本があります。今日のタイトルと同じタイトルで書かれた本です。
本日も昨日に続き、日立製作所での勤務を皮切りに、22の職種・12の転社経験を持ち、87歳の現在も人財コンサルタントとして活躍する井浦康之さんが書いた、次の書を紹介します。
井浦康之『「成功」とはどう失敗を活かすかで決まる-人生にムダな失敗など一つもない!』(ごま書房新社)
この本は、人間が生きていく限り必ずいろいろな失敗に出会う中で、それをどう受け止めて考えるかによって、人生が大きく変わることを伝える書です。
「失敗した」ことは過去のことであり、過去のことをくよくよ悩んでも何も生まれない、と著者は言います。人生は自分のこころの持ち方ですべて決まります。
すべてのことが、速く、激しく、変化するこの時代。「たった一度の人生を、楽しく、心豊かに、活き活きと、生きるために」という著者の井浦さんの思いに、私は強い共感を覚えました。
本書は、以下の3部構成から成っています。
1.人生に失敗はつきものだ
2.失敗できない人間には、成功はない
3.どうせなら失敗を成功に変えてしまう
本書は、必ず出会うことになる「失敗」をどう受け止めて「成功」への糧にしていくか、ということを徹底的に分析して「心のあり方」を様々な切り口で伝えてくれます。
上記のそれぞれの構成の中で、具体的なメソッドや法則としては、次のようなものを挙げています。
◆ 「失敗は成功のもと」にするにはまず「自己分析」をする
◆ 一度目の失敗や自分の欠点をこう利用すれば、信頼感に変えることができる
◆ 目標が明確でない失敗は、絶対に成功に結びつかない
◆ 同じ失敗ではなく、失敗をランクアップしていく
◆ 七回失敗しても、三回成功すれば一流バッターだ
◆ 失敗しない人間は、その程度の人間にしかなれない
◆ 成功者は、必ず意義ある失敗をしている
◆ 自信こそ、失敗しないための最大の武器である
◆ 人間関係力のない人間は、失敗から逃れられない
◆ 成功までの過程とするか、失敗とするかを決めるのは自分自身だ
著者が伝えたいメッセージは、昨日紹介した『心豊かに生きるヒント』(ごま書房)と同じです。
https://jun-ohsugi.com/column/kokoroyutakaniikiru
「失敗は成功への道」
「失敗なんて、ちっとも恐くない」
「失敗は、自分の人間力を高め、豊かな人生を歩くための糧だ」
そして、「たった一人しかいない自分を、たった一回しかない人生を、人間らしく心豊かに生きる」ということです。
あなたも失敗に出会ったとき、ぜひ本書を手に取って、「人間らしく心豊かに生きる」という考え方や行動に変えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を