書評ブログ

『英会話は筋トレ』

「1か月だけでいいんです。ちょっと頑張れば、劇的に英語が話せるようになります!」と述べて、中2レベルの100例文を選んで筋トレのように英語反復トレーニングを推奨している本があります。

 

 

本日紹介するのは、立教大学を卒業し、元タカラジェンヌの母親の影響を受けて文学座付属演劇研究所の研究生になり、役者を経てMC、ナレーターへの道へ進んだのち、英語学習に没頭してコーチング型英語スクールに転職して英語講師になり、現在は英語学習コーチ、メンタルコーチ船橋由紀子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

船橋由紀子『英会話は筋トレ。中2レベルの100例文だけ! 1か月で英語がスラスラしゃべれる。』(かんき出版)

 

 

この本は、英語学習コーチとして、11年間で4500人以上の英会話力アップやTOEICスコアアップのサポートをしてきたことに加え、日本最大級の美ボディコンテストの地方大会でグランプリを取った筋トレ実践の経験を統合させて、繰り返しを柱とする「英会話の筋トレトレーニング」の独自メソッドを編み出し、誰でも継続できる「1か月間のトレーニングメニュー」を紹介している書です。

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

1.トレーニングに入る前に

2.基礎トレーニング

3.実用化トレーニング

4.仕上げトレーニング

 

 

この本の冒頭で著者は、「英会話のトレーニングも筋トレも同じだ」「いろんなメニューをたくさんこなすよりも、同じものを繰り返すという『反復』のほうが成果が出る」と述べています。

 

 

筋トレでは「BIG3」と呼ばれる、体全体の筋肉を効率よく鍛えるのに有効な3つの種目(➀スクワット、②デッドリフト、③ベンチプレス)があるそうです。

 

 

同じように英会話トレーニングでも厳選に厳選を重ねた100の例文を使って反復して体に刷り込むことを著者は提唱しています。

 

 

そして、「反復」するにはコツがあり、「理論」と「意識」という2つの要素を盛り込み、アドラー心理学NLP(神経言語プログラミング)を活用したトレーニング法を紹介しています。

 

 

本書によるトレーニングは以下の3つのステップから成っています。

 

◆ Step1「基礎トレーニング」(16日間)

◆ Step2「実用化トレーニング」(9日間)

◆ Step3「仕上げトレーニング」(3日間)

 

 

この本の英会話トレーニングは、各ステップにおける例文とともにイラストが大きく描かれ、イメージを持ちながら、ダウンロードして聞く音声とともに音読ができるように工夫されています。

 

 

さらに、学習効果を爆上げする次の2つの重要ポイントを説明しています。

 

1.各レッスンに取り組む際に、「構文」「イメージ」「発音」「置き換え」といった、たった一つのことだけに意識を集中させる

2.時間を区切る(タイマーを用意しての締め切り効果)

 

 

実際の例文は、トレーニングを始めるとすぐに分かる通り、中2レベルの簡単な英文ばかりです。但し、置き換えを次々に実施していくと、多くの日常会話やビジネス会話に応用できると分かるでしょう。

 

 

私も44歳の時から最初の転職を目指して、ビジネス英語のトレーニングを開始した経験があり、その時には「同時通訳の神様」と呼ばれる國廣正雄先生が提唱する「只管朗読」(しかんろうどく=ただひたすら音読すること)を毎日10分、実践してTOEICスコアを上げていきました。

 

 

とにかくすぐにTOEICスコアを上げたかったため、『TOEIC公式問題集』のリスニング・パートのPrat3とPart4を、毎日音読して、500点を割っていたスコアを1年で875点に上げました。

 

 

その後、毎日の英文音読が楽しくなり、10年間、毎日継続して、54歳でTOEIC955点と自己最高を更新しました。

 

 

そうした経験をしていることもあり、本書で提唱する「反復」を柱とする音読による英語トレーニングは、必ず劇的な効果が出ると強く共感しています。

 

 

これまで英語学習に挫折した人でもトレーニングを継続できるノウハウが詰まった本書を心から推薦します。

 

 

あなたもこの本を活用して、筋トレと同様、100例文音読の「反復」により、1か月で英語がスラスラしゃべれるようにチャレンジしてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2575日目】