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ポートフォリオ・キャリアという考え方 ~ 定年前起業への道

ドキュメンタリー『定年前起業への道-57歳からの挑戦!』第154回は、起業の立ち上げ期に私が目指す「ポートフォリオ・キャリア」という考え方について紹介します。

 

 

「ポートフォリオ・キャリア」を一言で言えば、「複業」ということです。私がこの「考え方」を知ったのは、次の本からです。

 

 

榎本英剛『本当の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)

 

 

 

この本は、2015年9月19日に、後藤岳さんのコーチング体験セッションを受けた時に紹介されたことがキッカケで読みました。

 

 

その時のコーチングの様子は、こちらの2015年9月21日付ブログ記事にて確認できます。

 

 

https://jun-ohsugi.com/column/coachingnotaiken0919

 

 

著者の榎本さんは、日本に「コーアクティブ・コーチング」を導入してきた方で、CTIジャパンを設立してコーチングのプロを育成する仕事をしています。

 

 

後藤岳さんは、CTIジャパン「コーアクティブ・コーチング」を学び、プロのコーチになりました。「コーアクティブ・コーチング」については、後藤さんに同時に紹介された、こちらの本が参考になります。

 

 

ヘンリー・キムジーハウスほか『コーチング・バイブル』(東洋経済新報社)

 

 

 

この本の翻訳をCTIジャパンが担当しており、日本への普及を図りました。

 

 

さて、「ポートフォリオ・キャリア」についてですが、榎本英剛『本当の仕事』の中では、以下のように述べています。

 

 

仕事は、「やりたいこと」と「やりたくないこと」の2種類に分かれ、さらに「収入が得られるもの」と「収入が得られないもの」との2種類に分類されるため、第1~第4象限まで4つのポートフォリオに分類できるということです。

 

 

これは、収入を1つの仕事に求めるのではなくて、「複職」をして複数の収入源を持つという考え方です。複数の収入源があった方が、何かあった時に柔軟に対応できると言う点で、これまでのように1つの収入源を頼りにするよりもリスクが少ないうえに、より自由で創造的な生き方ができます。

 

 

時間という要素を考慮に入れたうえで、「現実的に」第3の道を追求していくための方法「複職」という発想です。アメリカでは、特にやりたいわけではないけれど、生計を立てるためにやむなくやる仕事のことを「タクシー・ジョブ」と言います。

 

 

なぜそう呼ぶかと言うと、そういう仕事として実際にタクシーの運転手を選ぶ人が多いということと、目的地に着くまで自分を乗せていってくれる仕事という2つの意味があるからだ、ということです。

 

 

私が今の自分にとって、この「ポートフォリオ・キャリア」の考え方が必要だと思った背景は、新たに起業するビジネスが、きちんと売り上げを安定的に上げて軌道に乗せるまでに、どうしても一定の時間を要する、と感じているためです。

 

 

ポイントになるのは、「集客」ということですが、やはりもともと余程の著名人ということでない限り、個人で独立した専門家が、「信頼」を獲得するには、どうしても一定の「実績」が必要です。

 

 

基本的に「集客」で最も大きいのは、リピーターとそこから生まれる「口コミによる紹介」だと思っているので、まずは「良い仕事」をして、ファンのリピーターを増やし、「口コミ紹介」を獲得できるようになることが必要です。

 

 

そこに、どうしても「実績」を積む「時間」がかかる、ということです。では、それまでの間の売上や生活をどうしていくのか、ということが、起業した人たちの最大の悩みになります。

 

 

そこで躓く人も多く、せっかくいいスキルやビジネスモデルを持っていても成功できないのは、ビジネスを軌道に乗せるまでの「時間」をなかなか読み切れないためでしょい。

 

 

私の場合も、法人向けの経営アドバイスは本業で得意でしたが、これから行う「個人向けビジネス」は経験が少なく、WEBサイトでの「情報発信」も本格的なサイトを作ってからはまだ10ヶ月と短いため認知度が不足しています。

 

 

そうした弱点を補って売り上げを繋ぐための方策が、「ポートフォリオ・キャリア」ということです。私の場合は、法人契約で経営アドバイスやコンサルティング、あるいは最近需要の多い「顧問業」という形態です。

 

 

長年、銀行マンとして、大企業から中小企業まで、多くの経営者の相談に乗って、経営の助言、支援を行ってきましたので、その仕事をフリーランスの立場で「受注」することを目指しています。

 

 

また、大学のオープンカレッジやキャリアセンター、専門学校などの「非常勤講師」の仕事を獲得する道も考えています。こちらは、「セミナー講師」や将来、展開したい「講演講師」にも繋がる仕事です。

 

 

それから本命は「商業出版」です。「夢の印税生活」とはなかなか行かないようですが、75歳を超えた時の仕事は、昨日も書いたように、「執筆業」をメインにしたいと思っています。できるだけ早く、最初の著書を「商業出版」したいです。

 

 

さらに付け加えれば、WEBサイトがブログの蓄積とPVの拡大で育ってくれば、「アフィリエイト収入」の道があります。現在はAmazonアソシエイトのみで、わずかな収入ですが、毎月コンスタントに売れて一定金額の収入があります。

 

 

以上、私が考えている「ポートフォリオ・キャリア」という考え方ですが、「仕事」についての考え方は、先に挙げた榎本英剛『本当の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)に書いてあること参考になるので、ぜひお読み頂きたいです。

 

 

2015年9月28日付ブログ記事書評を掲載していますので、こちらのリンクからご覧ください。

 

 

https://jun-ohsugi.com/column/houtounosigoto

 

 

 

2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと13日です。皆さまの温かい励ましと応援をどうかよろしくお願いいたします。