「歴史は暗記するもの」― そう思っていませんか。しかし、もし “おカネ” という視点で見たら、日本史は驚くほど立体的に見えてきます。本書は、人物や事件の裏側にある経済のリアルを解き明かし、歴史の理解を一変させてくれます。

本日紹介するのは、1962年生まれ、1986年に読売新聞東京本社入社後、経済部でバブル崩壊や金融危機など日本経済を最前線で取材し、論説委員、経済部長、熊本県民テレビ報道局長などを歴任、BS日テレ「深層NEWS」のキャスターも務め、現在は読売新聞東京本社編集委員として活躍する丸山淳一さんが書いた、こちらの書籍です。

丸山淳一『教科書に載っていない日本史のおカネの話』(中央公論社)

本書は、日本史の出来事や人物を「経済」という切り口から読み解き、現代にも通じる意思決定や戦略の本質を浮き彫りにした一冊です。

この本の冒頭には、「特別対談:山崎玲奈(タレント)✕丸山淳一」:歴史を学び続ける理由」が掲載されています。

本書は以下の6部構成から成っています。

1.戦国武将の経済政策

2.江戸幕府のエコノミストたち

3.左遷・借金・倒産……武士の悲喜こもごも

4.江戸の繁栄を支えたユニークな起業家たち

5.幕末の動乱に散った改革者たち

6.近代日本の礎を作ったパイオニアたち

 

本書の前半では、戦国から江戸初期にかけての権力者たちの「経済政策」に焦点が当てられます。歴史上の英雄たちの意思決定が、いかに経済合理性に基づいていたかが見えてきます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 織田信長の楽市楽座に見る市場開放の発想

◆ 豊臣秀吉の検地と刀狩の経済的意味

◆ 権力維持と財政運営の密接な関係

◆ 江戸幕府初期の経済安定政策

◆ 政治と経済が一体であるという視点

 

この本の中盤では、江戸時代の経済運営や人々の生活に焦点が移ります。幕府の政策だけでなく、民間の知恵や工夫が経済を支えていたことが明らかになります。主なポイントは次の通り。

◆ 田沼意次に代表される経済政策の革新

◆ 武士の借金問題と財政破綻の現実

◆ 商人や起業家による経済活性化

◆ 江戸の都市経済の仕組み

◆ 制度と現場のギャップが生む問題

 

本書の後半では、幕末から近代にかけての改革者たちに焦点が当てられます。激動の時代において、経済的視点を持つリーダーたちがいかに日本の未来を切り拓いたかが描かれます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 幕末の財政改革とその限界

◆ 小栗上野介らの先進的な経済構想

◆ 明治維新と資本主義の導入

◆ 渋沢栄一に見る近代経済の礎

◆ 歴史を現代の経済課題にどう活かすか

 

歴史は「過去の出来事」ではなく、「意思決定の連続」です。本書は、おカネという視点を通じて、その意思決定の背景を理解させてくれます。

歴史好きの方はもちろん、ビジネスパーソンとして戦略や意思決定の本質を学びたい方にもおすすめの一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4060日目】