「年金は、高齢者の生活の基盤です。公的年金は『公的年金保険』です。保険は、困ったときに支えになるもの。」と述べて、自分のこれからの人生設計のビジョンを描き、今できることをしっかり行うことを提唱している本があります。
本日紹介するのは、CFP、社会保険労務士、経済エッセイストの井戸美枝さんが監修した、こちらのムック本です。
井戸美枝 監修『年金大改正にそなえる本』(宝島社)
この本は、2020年から改正が続く公的年金や企業年金(DC)の概要や、改正されるしくみを活用することで、年金や老後資金を増やすヒントを紹介している書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.年金大改正のポイントをビフォー&アフターで徹底解説
2.繰り下げ受給のベストタイミングはいつ?
3.誰でも増やせる! 50代からの年金増額実践編
この本の冒頭で著者は、「これから年金をもらう世代にとって悪い改正は1つもなし!」と述べています。
本書の前半では、「年金大改正のポイント」を解説しています。主な改正は次の通り。
◆ 繰り下げ受給が70歳から75歳まで延長
◆ 短期間労働でも厚生年金に加入できる
◆ 在職者老齢年金の年金カットのボーダーラインが47万円に
◆ 65歳以降も厚生年金に加入して働くと年金が増える
◆ 確定拠出年金(iDeCo)に加入できる年齢が最高64歳に
この本の中盤では、「繰り下げ受給のベストタイミング」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 75歳まで待つよりも70歳繰り下げ受給がお得
◆ 天引き後、手元に残る年金手取り額
◆ 繰り下げ受給の手続き・ルール
◆ 繰り下げしつつ加給年金&振替加算を受給する方法
◆ 繰り上げ受給のデメリット
本書の後半では、「誰でも増やせる! 50代からの年金増額実践編」を紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 65歳以降も働く
◆ 公的年金制度をフル活用してもらえるお金を増やす
◆ 病気やケガのときに頼りになる障害年金
◆ 先のことを考えて知っておく遺族年金
◆ iDeCo & つみたてNISAなど50代からでも私的年金がつくれる
この本の最後で著者は、フリーランスや自営業年金に上乗せできる以下の「2つの制度」を紹介・説明しています。私も両方の制度を活用しています。
◆ 国民年金基金
◆ 小規模企業共済
あなたも本書を読んで、年金大改正にそなえ、老後資金を増やすことを実践してみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2690日目】