「毎日が楽しい!と言える人は、大きなストレスもなく、そう簡単にはうつ病にはならないし、自殺もしないのです。」「我慢する時代から、楽しむ時代へと変わったのです。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1965年生まれ、札幌医科大学卒業後、米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学、帰国後に東京にて樺沢心理学研究所を設立、「情報発信を通じてメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、インターネットのフォロワー累計70万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝えている精神科医、作家の樺沢紫苑さんが書いた、こちらの書籍です。
樺沢紫苑『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版)
この本は、「大変な時代だからこそ、敢えて『遊び』や『楽しむ』ことの重要性」を伝えるために書かれた書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.日本人にこそ「遊び」が必要な理由
2.「遊び」「楽しむ」の5つのすごい効果
3.楽しみながら自己成長する6つの「遊び方の掛け算」
4.脳が活性化する8つの遊びの極意
この本の冒頭で著者は、「自分の力で毎日の『楽しい』『うれしい』『おもしろい』を作り出すことは簡単にできる」と述べています。
本書の前半では、「日本人にこそ遊びが必要な理由」および「遊び、楽しむの5つのすごい効果」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆「遊び」とは、仕事以外の楽しい活動
◆「遊び」時間を有意義に過ごすと、ストレス発散とリフレッシュができる
◆「楽しむ」人が仕事で結果を出せる、遊びと仕事は両方とも
◆「楽しい」は自分でコントロールできる
◆ 遊びのメリット1は「創造性を鍛える」
◆ 遊びのメリット2は「さまざまな仕事力のアップ」
◆ 遊びのメリット3は「チャレンジ力が養われる」
◆ 遊びのメリット4は「心と身体の健康」
◆ 遊びのメリット5は「幸せになる」
この本の中盤では、「楽しみながら自己成長する6つの遊び方の掛け算」について次のポイントを説明しています。
◆ 幸福には、➀セロトニン的、②オキシトシン的、③ドーパミン的の3種類ある
◆ セロトニンは健康、オキシトシンは愛・つながり、ドーパミンはお金・成功
◆「良い遊び方」の4条件は、➀楽しい、②リラックス、③ストレス発散・リフレッシュ、④脳を活性化する
◆「悪い遊び方」の5条件は、➀睡眠時間を削る、②疲れを増やす、③長時間の座位、④依存性が強い、⑤やりすぎ
◆ 遊びの効果を最大化する6つの「掛け算」とは、➀アウトプット、②リラックス、③一緒に、④時間術、⑤チャレンジ、⑥運動
本書の後半では、「脳が活性化する8つの遊びの極意」について、著者の考え方を紹介・説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 脳が活性化する遊び術応用1は「感動する」
◆ 脳が活性化する遊び術応用2は「没入する」
◆ 脳が活性化する遊び術応用3は「工夫する」
◆ 脳が活性化する遊び術応用4は「お金をかけない」
◆ 脳が活性化する遊び術応用5は「集う」
◆ 脳が活性化する遊び術応用6は「制限する」
◆ 脳が活性化する遊び術応用7は「歳をとっても遊ぶ」
◆ 脳が活性化する遊び術応用8は「収入を得る」
上記の「8つの遊びの極意」の中で、私がとくに共感するのが8番目の「収入を得る」です。これがまさに私が『定年後不安』(角川新書)、『定年ひとり起業』(自由国民社)および今月(3/28)に刊行される新刊著書『定年ひとり起業 マネー編』(自由国民社)にて提唱している「トリプルキャリアで生涯現役のライフスタイル」と共通するからです。
この本の締めくくりとして著者は、「遊びがメインであり、仕事はサブ。仕事ファーストから遊びファーストに切り替えるだけ。ただそれだけ。」と述べています。
そして、「仕事ばかりしても、幸せに離れない! 経済的、金銭的な豊かさだけでは、幸せになれない!」と続けています。遊びに集中する人が幸せになり、今を楽しむ人が幸せになる。そのために必要となるのは「お金」でも「時間」でもなく、「工夫」だというのが著者の樺沢紫苑さんの結論です。
あなたも本書を読んで、脳科学的に正しい習慣術や「毎日を楽しめる人の考え方」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2709日目】