「地方創生は本当にうまくいっているのか?」― その裏側にある現実を、私たちはどこまで知っているでしょうか。本書は、“理想” として語られる地方創生の陰で起きている、もう一つの現実を突きつけます。
本日紹介するのは、1988年青森県生まれ、河北新報社に入社後、報道部、盛岡総局、福島総局を経て現職、これまでに新聞協会賞や新聞労連ジャーナリズム大賞を受賞するなど、調査報道で高い評価を受けている河北新報編集部記者の横山勲さんが書いた、こちらの書籍です。
横山勲『過疎ビジネス』(集英社新書)
この本は、地方創生の名のもとに進められる事業の実態を追い、「過疎ビジネス」と呼ばれる構造を明らかにした調査報道の集大成です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.疑惑の救急車
2.集中報道の舞台裏
3.録音データの衝撃
4.創生しない地方
5.雑魚と呼ばれた議員たち
6.官民連携の落とし穴
7.自治の行方
本書の前半では、福島県国見町などで起きた不可解な事業を起点に、「過疎ビジネス」の実態が明らかにされます。公金の使われ方に対する根本的な疑問が浮かび上がります。主なポイントは以下の通りです。
◆ 企業版ふるさと納税を巡る疑惑
◆ 公金が特定企業に流れる構造
◆ 不透明な意思決定プロセス
◆ 調査報道によって明らかになる事実
◆ 地方自治体の脆弱なガバナンス
この本の中盤では、報道の舞台裏や関係者の証言を通じて、問題の構造がより深く掘り下げられます。単なる個別事案ではなく、制度的な問題であることが見えてきます。主なポイントは次の通り。
◆ 録音データが示す衝撃的な実態
◆ 企業と自治体の癒着構造
◆ 「丸投げ」による責任の所在の曖昧さ
◆ 現場の議員や関係者の葛藤
◆ 地方創生が機能しない理由
本書の後半では、「官民連携」や「地方自治」の本質が問い直されます。今後の日本にとって極めて重要なテーマが提示されます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 官民連携の理想と現実の乖離
◆ 自治体の自立性の低下
◆ 地方政治における力関係の歪み
◆ 真の地方創生に必要な視点
◆ 日本の自治の未来への問題提起
地方創生は「スローガン」ではなく、「実行の質」が問われる時代です。本書は、その現実を直視し、私たちに問いを投げかけてきます。
地域政策に関心のある方はもちろん、ビジネスや社会の構造を深く理解したい方におすすめの一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4070日目】