書評ブログ

『階級「断絶」社会アメリカ』の姿とは?

新上流階級と新下流階級が出現し、アメリカが「階級断絶社会」になってしまう、と警鐘を鳴らしている書があります。

 

 

本日紹介するのは、アメリカの政治学者、コラムニストでリバタリアンとして知られるチャールズ・マレーさんが書いた、こちらの書です。

 

 

チャールズ・マレー『階級「断絶」社会アメリカ:新上流と新下流の出現』(草思社)

 

 

この本は、経済力だけではなく、倫理観、価値観においても圧倒的な「階級格差」が生まれてしまったアメリカの現状を、リバタリアンの立場から詳細に分析しています。

 

 

従来とは全く異なる階層の存在、すなわち「新上流階級」の出現を指摘し、新下流階級との間で二つの階級の断絶が社会の崩壊を招くと警鐘を鳴らしています。

 

 

本書において著者は、アメリカの大学の「認知能力」による階層化が進みつつあることを論じていて、頭脳の市場価値が高まり、この新階層を「コグニティブ・エリート」と名付けています。

 

 

ロバート・ライシュは、その著書『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』のなかで、これら階層を「シンボリック・アナリスト」と呼び、またリチャード・フロリダ『クリエイティブ資本論』において、「クリエイティブ・クラス」と呼んでいます。

 

 

 

本書は大きく、①新上流階級の形成、②新下流階級の形成、③それがなぜ問題なのか、という順で論を展開していますが、以下の17部構成から成っています。

 

 

1.わたしたちのような人々

 

2.新上流階級形成の基盤

 

3.新種の居住地分離

 

4.あなたのエリート・バブル度は?

 

5.新上流階級のプラス面

 

 

6.建国の美徳

 

7.ベルモントとフィッシュタウン

 

8.結婚

 

9.勤勉

 

10.正直

 

 

11.信仰

 

12.現実のフィッシュタウン

 

13.新下層階級の規模

 

14.アメリカ社会の選択的崩壊

 

15.建国の美徳と人生の本質

 

 

16.分かつことのできない一つの国

 

17.未来のシナリオ

 

 

まずこれら「新上流階級」の何が「新」なのか、について著者は、他の階級とは孤立した価値観、倫理観を持っている、としています。

 

 

例えば、健康に留意していて肥満はいないし、毎日1時間はヨガをしたり、週末はマウンテンバイクに乗ったり、平日はまめに泳いでいるなど、方法は各人各様だが太っている人はいない。

 

 

こうした階級間の「断絶」白人社会の中における「断絶」で、従来の人種による格差とは別の次元の問題です。

 

 

したがって、ライフスタイル居住地も分離され、「断絶」は修復できないレベルに拡大しつつあります。

 

 

本書の後半で著者は、こうした階級間の「断絶」は、アメリカ社会の基盤を揺るがし、社会を崩壊させる可能性があるとしています。

 

 

そして巻末には、付録としての補足説明がいくつかと、参考文献が掲載されていて、より理解を深めてくれます。

 

 

あなたも本書を読んで、アメリカ社会に広がりつつある階級「断絶」の実態を理解して、日本や世界の未来を考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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