「あなたの脳は、確実に学生時代より『いい状態』になっています。大人になった今こそが、勉強するのに最適な時期だと言えます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、米国ミネソタ大学で、アルツハイマー病や脳画像の研究に従事、帰国後は独自開発した加藤式MRI脳画像診断法(脳相診断)を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療、現在は脳内科医、医学博士、加藤プラチナクリニック院長、株式会社脳の学校代表の加藤俊憲さんが書いた、こちらの書籍です。
加藤俊憲『一生、頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』(サンマーク出版)
この本は、現代人が陥りがちな脳の仕組みを解説するとともに、脳が成長するルールに則って、もっとも効率よく頭が働くようになるための勉強法をわかりやすく解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.大人には大人のすごい勉強法がある
2.大人の脳のすごい取り扱い説明書
3.大人脳にあったすごい記憶力アップ法
4.大人脳をやる気にさせるすごい学び方
5.脳番地の特徴を活かしたすごい勉強法
6.大人の脳力を強化するすごい習慣術
この本の冒頭で著者は、「脳を成長させるのに難しいことはありません。重要なのは、『こうなりたい!』『〇〇をしたい!』という前向きな気持ち。この気持ちこそが、脳にとっての最強のエナジードリンク(栄養)なのです。」と述べています。
本書の前半では、「大人には大人のすごい勉強法がある」および「大人の脳のすごい取り扱い説明書」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 大人になってからのほうが脳は断然よく働く
◆ 記憶力は加齢によって下がらない
◆ 脳は生涯にわたって成長し続ける、死ぬまで未完成
◆ 脳のピークは45歳~55歳
◆ 脳力を上げるのは、脳細胞ではなく、ネットワークの発達
◆ 8つの脳番地の役割を理解する
1.思考系脳番地(思考・意欲・想像力、考える)
2.理解系脳番地(情報を理解する)
3.記憶系脳番地(ものを覚えたり思い出したりする)
4.感情系脳番地(喜怒哀楽を感じ、表現する)
5.伝達系脳番地(コミュニケーションを通じて意思疎通を行う)
6.運動系脳番地(手・足・口など身体を動かす)
7.視覚系脳番地(目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる)
8.聴覚系脳番地(耳で聞いた言葉や音を脳に集積させる)
◆ 株式会社ブレインのトップ3が思考系・理解系・記憶系
◆ 思考系は社長、理解系は現場リーダー、記憶系は調整役
◆ 感情系は女王、伝達系は広報官
◆ 運動系はエネルギー源、視覚系は目の情報屋、聴覚系は耳の情報屋
◆ 思考系と理解系の関係性が株式会社ブレインの成果を左右する
◆ 海馬を含め記憶系脳番地の働きをよくするのはストレスを溜め込まないこと
◆ 記憶力アップには、感情系と伝達系の働きが欠かせない
◆ 運動系のエネルギーで、視覚系・聴覚系でヨロ良い情報を集めてもらう
この本の中盤では、「大人脳にあったすごい記憶力アップ法」および「大人脳をやる気にさせるすごい学び方」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 覚えるためには、「覚えよう」より「理解しよう」(理解系脳番地)
◆ 喜怒哀楽、わくわく脳(シータは波)で記憶力アップ
◆ 体験をベースとした理解はエピソード記憶で長期記憶に
◆ 繰り返し入ってくる情報は長期記憶に
◆ 視覚系・聴覚系には情報の選択性がある
◆ 10分の勉強を毎日続けるのが効果的
◆「復習ノート」で覚えたい知識と脳をつなぐ
◆ アウトプットを意識しながらインプットする
◆ 感情を乗せてアウトプットする
本書の後半では、「脳番地の特徴を活かしたすごい勉強法」および「大人の脳力を強化するすごい習慣術」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 視覚派も聴覚派も音読で聴覚トレーニングは必須
◆ 本で読んだ内容を誰かに伝えると伝達系脳番地が活躍し、強く記憶に残る
◆ ウォーキングで、脳の情報処理能力をアップする
◆ 脳はデッドラインが大好物
◆ 朝の短い時間で勉強し、それを1日かけて定着させる
◆ 他人のおすすめ勉強法より、自分の興味あることを優先する
◆ ドーパミンが出ているとき記憶の定着率がアップする
◆ 脳は面白いことが好き
この本の巻末には「年代別脳の取り扱い説明書」が掲載されていて参考になります。
あなたも本書を読んで、脳科学が明らかにした「脳の仕組み」を理解して、一生成長し続ける脳の使い方を実践して学び直しをしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2999日目】