書評ブログ

『もし波平が77歳だったら?』

「オリンピックでがんばる選手に元気をもらえるように、同世代が頑張っていることを知るだけでも、シニア世代は元気になると確信している。なぜなら、私でも勇気が湧いて刺激を受けて元気になるからだ。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1962年徳島県生まれ、神戸大学工学部建築学科卒業後、不動建設株式会社に入社、IT会社2社を経て、1993年に株式会社ブレインワークスを創業中小企業の経営お助けマンを軸に、経営戦略、IT活用、事業創造などを専門として活動している株式会社ブレインワークス代表取締役、一級建築士近藤昇さんが書いた、こちらの書籍です。

 

近藤昇『もし波平が77歳だったら?』(カナリア・コミュニケーションズ)

 

 

この本は、ひとりでも多くのシニアの方々に元気になっていただくきっかけづくりに貢献できると考えて記した書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.シニアが主役の時代がやってくる

2.アジアでもう一花咲かせませんか?

3.日本の起業をシニアが活性化する時代

4.中小企業と日本はシニアで蘇る

5.シニアは強みと弱みを知り、変化を起こす

6.シニアが快適に過ごすためのICT活用

7.シニアがリードする課題先進国日本の未来

 

 

この本の冒頭で著者は、「今は、年齢は7掛け」「現代の『波平』の実年齢は77歳。これ結構当たっているのではないか。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「シニアが主役の時代がやってくる」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ アクティブシニアに焦点を当てることで日本全体を元気にする

◆ データは今のシニアの元気さを証明している

◆ これからの消費はシニアと外国人が主役に

◆ 人生二毛作とは「生涯現役」と同義語

◆ アクティブシニアがもっと目立つことが大事

 

 

この本の中盤では、「アジアでもう一花咲かせませんか?」「日本の起業をシニアが活性化する時代」および中小企業と日本はシニアで蘇る」について多くの事例を紹介しながら解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 昔の日本がアジアで役立つ

◆ サムライスピリッツ(志と使命感)によってアジアでリスペクトされる日本のシニア

◆ 職人が消えつつ」ある日本

◆ アジアの人材育成はシニアに任せるのが一番

 

◆ 社会が求めているシニア起業

◆ どんどん広がるシニア活躍の場

◆ 地域活性化ビジネスはシニアなくして成り立たない

◆ ビジネスはロマンとソロバン

 

◆ 中小企業の技術やノウハウはシニアが持っている

◆ アライアンスの時代はシニアが付加価値を生み出す

◆ 日本の農業の再生はシニアがリード

◆ シニア企業は、まず行動してみること、自分で考えてアイデアを練ること

 

 

本書の後半では、「シニアは強みと弱みを知り、変化を起こす」「シニアが快適に過ごすためのICT活用」およびシニアがリードする課題先進国日本の未来」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 脳科学では、老化の防止は好奇心を持つこと

◆ シニア世代に必要な「生活面での自立」と「会社からの自立」

◆ シニアが主役の時代にICTは不可欠

◆ シニアのICT活用のポイントは「つながる」

 

◆ シニアはコンテンツとノウハウの宝庫

◆ シニアは次世代と世界の羅針盤になる

◆ 人生において「60年間働く時代」の到来

◆ 77歳を超えてからが定年後の本当の余生

 

 

この本で提唱しているアクティブシニアの活動シニア起業のコンセプトは、拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)および『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)で私が提唱している生涯現役の働き方と共通する部分が多く、深く感銘を受けました。

 

 

本書の締めくくりとして著者は、「これからの日本はシニアが主役であるべきであり、シニアとの機会創出の場をつくることが使命であることを再認識できた。」と述べています。

 

 

あなたもこの本を読んで、アクティブシニアの事例やICT活用法などを学び、自ら人生後半をプロデュースしてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2862日目】