書評ブログ

『印象はしゃべらなくても操作できる』

「『非言語コミュニケーション』を理解することで、一言もしゃべらなくても、言葉で伝えることが苦手な口下手な方であっても、自身の印象を自在に操作することができるようになる」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、シンガポール航空にて、フライトアテンダントとしてシンガポールに駐在し、その後帰国して、株式会社グロービスの創業期から現在のグロービス経営大学院(マネジメント・スクールおよび大学院)の立ち上げに関わり、戦略立案マーケティング、営業全般に携わって、自ら法人向け研修の講師も行い、現在は独立して、株式会社ディグニータ代表として、ビジネスアピアランスコンンサルティングなどを行っている木暮桂子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

木暮桂子『印象はしゃべらなくても操作できる』(サンマーク出版)

 

 

この本は、多くの人に「見た目」の重要性について知ってもらえたら、と考えて生まれた書です。この本が、あなたの印象を高め、思う存分「中身」をアピールできる一助となればという著者の思いが詰まっています。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.あなたの印象は、驚くほど「見た目」に左右されている

 

2.知らない間につくっている「残念な印象」を理解する

 

3.しぐさ、表情、声・・・・「ふるまい」で印象を操作する

 

4.場所も時間もメッセージ 「しつらえ」で印象を操作する

 

5.清潔感、色、におい・・・・「よそおい」で印象を操作する

 

6.すべての基本となる知っておきたい「人への気遣い」

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「せっかく中身があるのに、それを周りにわかってもらうのを『外見』が無意識のうちに邪魔している可能性があるという現実に気づいてほしい」と述べています。

 

 

 

そして、ビジネスアピアランスを整えることで、あなたの魅力を存分に発揮していただきたい、と著者は言います。

 

 

 

本書の前半では、著者の小暮桂子さんが数千人のCA(キャビンアテンダント)の中で表彰を受けてきた経験から、次のような「印象が “ 見た目 ” に左右される現実」と、そのポイントを挙げています。

 

 

◆ 印象の65%が「非言語」で決まる(by 米国のレイ・L・バードウィステル)

 

◆「もう一人の自分」が自分のことを見ているような客観性を持つ

 

◆「心の中で泣いている人」をこそ、わかってあげられるようになる

 

◆ どんなに中身がすぐれていても、第一印象がネガティブだったら、挽回するのはとても大変

 

 

 

◆「見た目」は装いだけでなく、振る舞い、しぐさ、表情、声、色、場所や時間設定などさまざまな要素がある

 

◆ リーダーに求められるのは、短い時間で、いかに自分を正確に伝えていけるか

 

◆「一事が万事」ですべて評価される

 

◆ 悪い歩き方、気遣いの感じられない振る舞いに注意

 

 

 

◆ しぐさ(2秒目線で均等に見回す、ジャケットを脱ぐなど)と「笑顔」で講演やプレゼンを支配する

 

◆ 良い中身は、良い外見があってこそ伝わる

 

◆ ワインはラベルで選ばれる

 

◆ 非言語コミュニケーションは9つの要素(振・顔・声・間・触 / 場・時 / 装・色)

 

 

 

本書の後半では、「ふるまい」(=しぐさ・表情・声・間・触)、「しつらえ」(=場所・時間)、「よそおい」(=清潔感のある服やにおい・色づかい)の順で、ビジネスアピアランスの高め方を、具体的・詳細に解説しています。

 

 

 

まるでコンサルティングを受けているように、とても参考になり、有益ですので、ぜひこの本を手に取って、何度も読み返すことをお薦めします。

 

 

 

ポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 立ち姿勢、歩き方、座り方、聞く姿勢は見られていて重要

 

◆ 表情、目線、目つきと「笑顔」も印象を発信している

 

◆ ポジティブに聞こえる「声」のトーン、スピード、滑舌、声量

 

◆ 一番伝えたいことを伝える「間」の取り方(=3つの意味を理解し、「2秒」は黙る)

 

◆ しっかり握手とソフトタッチ

 

 

 

◆ 場の空気を適切に使う

 

◆ 店選び、座り方

 

◆ 会食中の目線

 

◆ 仕事ができる人の「時間の使い方」(=メール返信、アポイント到着、午前中の使い方)

 

 

 

◆ 清潔感とは「八元」(=目元・口元・耳元・襟元・胸元・手元・膝元・足元)

 

◆ スーツは「サイズ感」が命(=オーダースーツ)

 

◆ シャツ、靴、小物もよく見られている

 

◆ 感情をコントロールする「色」の作用

 

◆ 人と差をつける「香り」

 

 

 

この本の最後で著者は、すべての基本となるのは「人への気遣い」だと述べています。詳細はぜひ、本書で確認してください。

 

 

 

また、「声」については、牛窪万里子さんの、こちらの本がお薦めです。併せてお読みください。アナウンサーであり、経営者でもある著者による、「声」の大切さが分かる本です。

 

 

『仕事ができる人は「声」が違う!』「TPOに合った “ 自分の声 ” を見つけるだけで、ビジネスに効く最強の武器はスグ手に入る!」と提唱している本があります。 ...

 

 

 

さらに、「色」については、佑貴つばささんの、こちらの本を併せて読まれることをお薦めします。元シャネルのマネージャーで、現在はフリーの「色彩心理の専門家」として活躍する著者が、「色」の大切さ具体的な事例を示しながら分かりやすく解説しています。

 

 

『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか (人生が変わる色の魔法)』「色を味方につければ、だれもが、いくつになっても、自分を魅力的に表現し、新たな可能性を引き出していけるのです。」と提唱している本がありま...

 

 

 

最後に「装い」に関しては、著者の小暮桂子さんの、こちらの本を一緒に読むと、さらに理解が深まります。

 

 

『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』「人を見た目で判断してはいけない、とよく言われるのは、実は人間がそういうふうに判断してしまいがちだから」と述べて、印象が言語(バーバル)...

 

 

 

この本は、ブックライター、ビジネス書作家上坂徹さんの新刊著書『幸せになる技術~人生で一番大切なのに誰も教えてくれない』(きずな出版)で紹介されていたのを目にして読みました。上坂さんの本はこちらで、素晴しい本です。

 

 

『幸せになる技術~人生で一番大切なのに誰も教えてくれない』「目指すべきは、成功でもお金持ちでもない。幸せなになることである。」「幸せになるには『技術』がいるのだ。」と述べている本があります。 ...

 

 

 

あなたも本書を読んで、数万人の「外見」を激変させてきたプロが教える、言葉に頼らずに伝えたいことを伝える技術「ビジネスアピアランス」を学び、実践して成果を出しませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!