書評ブログ

『100万人に1人の存在になる方法 不透明な未来を生き延びるための人生戦略』

キャリアの大三角形で、「コモディティ会社員」から脱皮して、100万人に1人の「レアカード仕事人」になろう、と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1955年生まれ、東京大学経済学部を卒業し、株式会社リクルートに入社、東京営業統括部長新規事業担当部長などを歴任し、同社フェローとして独立、その後、都内では初の義務教育民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務め、様々な改革を実施、橋下徹大阪府知事の教育政策特別顧問佐賀県武雄市特別顧問奈良市立一条高等学校校長などを務めた教育改革実践家藤原和博さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

藤原和博『100万人に1人の存在になる方法 不透明な未来を生き延びるための人生戦略』(ダイヤモンド社)

 

 

この本は、現在はサラリーマン公務員であっても、3つのキャリアのかけ算をして「キャリアの大三角形」を形成することで、100万人に1人の「希少性」ある人材に変態(メタモルフォーズ)することができることを示し、その方法を解説している書です。

 

 

 

本書は以下の2部構成から成っています。

 

 

1.100万分の1のレアカードになれ-キャリアの大三角形でオンリーワンの希少性をゲットしよう

 

2.彼らはこうして「100万人に1人の存在」になった-人生に迷ったら読み返したい10のキャリア

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「キャリアの大三角形」の作り方として、次の3つのステップ(ホップ・ステップ・ジャンプ)を提示しています。

 

 

1.20代で就く1つ目のキャリアで1万時間(5~10年)夢中で仕事をして、プロの専門家としての足場をつくる(100分の1の存在)

 

2.30代で異動や転職により、2つ目のキャリア(軸足)を、1万時間頑張ってつくり、1つ目のキャリアと掛け合わせて1万分の1の存在に

 

3.40~50代で、3つ目のキャリアとして、なるべく離れた高い頂点へ飛ぶ(三角形が大きいほど「希少性」が増し、価値が出て100万分の1に)

 

 

 

この中で何と言っても、3歩目の飛び方が重要で、うまく飛べた人は、以下の「3つの要因」が重なっています。

 

 

◆「サラリーマンのままでいいんだろうか」という強い疑問

 

◆ 自分がどんなことなら夢中になれるか(=ライフワークとして取り組むテーマ)が見えてくる

 

◆ 社会的な意義に裏打ちされた使命感(=あなたのチャレンジする姿が、味方を引き寄せる)

 

 

 

著者が言う「希少性」のあるキャリアとして目指すのは、「オリンピックのメダリスト級」で、100万人に1人の存在です。

 

 

 

但し、オリンピックのメダリストは厳しい競争を勝ち抜いた「縦に高いピラミッドの頂点」ですが、ビジネスパーソンとしての100万人に1人のキャリアとは、横に開けた世界で、ただ1人、自分だけの「旗」を立てるイメージです。

 

 

 

「自分だけの旗を立てる」とは、「会社や組織のブランド」と決別することであり、個人としてを磨くことです。

 

 

 

では、具体的に「キャリアの大三角形」はどのように作るのでしょうか?まず、著者の藤原和博さんの例は、以下の3つのかけ算。

 

 

1.リクルートの営業&プレゼン

 

2.リクルート流マネジメント

 

3.校長としての学校経営(教育改革)

 

 

 

次に、日本人の時給の表を示し。普通のサラリーマンや公務員が属する時給3,000円~5,000円の「上質な普通」の仕事の領域は今後、AIに置き換わることで、なくなってしまい、「コモディティ会社員」と「レアカード仕事人」に収斂していく構図だ、と著者は指摘しています。

 

 

 

さらに言えば、会社員はただでさえ、45歳以上になると急に「賞味期限切れ」のリスクが高まっていきます。年齢が上がり偉くなるほど、直属の「上司」と合わないリスクに耐えられない。サラリーマンにとって、最大のリスクは「上司」なのです。

 

 

 

まず最初に、10%の人になるための3条件として、次の3つをクリアすることです。

 

 

1.パチンコをしない

 

2.スマホゲームを電車のなかで日常的にしない

 

3.本を月1冊以上読む

 

 

 

そして、サラリーマンには「偉くなればなるだけ仕事のできない人になる」リスクがつきまといます。とくに、以下の「SSK」の比率が5割を超えている人は要注意です。

 

 

◆ 接待

 

◆ 査定

 

◆ 会議

 

 

 

そして、3歩目を見事に踏み出して大きなキャリアの三角形をつくった著名人の事例を以下の通り、紹介しています。

 

 

◆ ホリエモン(堀江貴文): ➀プログラマー、②IT起業家、③哲学者(収監の体験)

 

◆ 落合陽一: ➀研究者、②IT起業家、③アーティスト

 

◆ 西野亮廣: ➀お笑い、②絵本作家、YouTuber

 

◆ 前田裕二: ➀路上ライブ弾き語り、②世界トップのプライベートバンクでの経験、③DeNAでのネットビジネス

 

 

 

この「キャリアの大三角形」を作るために、20代、30代、40代で、どんなことを考えて何をすればよいか、具体的に書いた以下の藤原さんの著書を読めば、さらに理解が深まります。

 

 

『必ず食える1%の人になる方法』とは?「世界をまたにかけて活躍するグローバル・スーパーエリート以外の人たちが生き抜くための極意、それは1%の人、すなわち100人に1人のレアな...

 

 

 

『35歳の教科書』で戦略的人生計画を!「人生を支配するルールが変わった。ルールが変わったら、戦い方も変えないといけない。」と提唱する書があります。 本日...

 

 

 

『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』3つのキャリアの掛け算により、40代からの人生の確固たる基盤を作るイメージを固める「キャリアの大三角形」を作る手法を提唱している本があり...

 

 

 

本書の後半では、「100万人に1人の存在」になった10人の事例を「ミリオンズ(MILIONTH)」として、紹介しています。

 

 

 

とても興味深い「キャリアの大三角形」なので、詳細はぜひ、この本を手に取ってお読みください。

 

 

 

この本の最後で著者は、「100万人に1人の希少な存在になるための11の原則」を以下の通り、提示しています。

 

 

1.まずファーストキャリアは場数を踏ませてくれるところに潜り込め

 

2.組織で「何か変だな」と感じたらチャンス!

 

3.自分自身の時間割をリストラせよ(副業・週末起業のすすめ)

 

4.迷いが生じたら、被災地や途上国の支援に馳せ参じよ

 

 

 

5.日本を出よ

 

6.年収を上げようとしない、むしろ自分を安売りせよ

 

7.女将になろう

 

8.第1号になろう

 

 

 

9.地方の公的な組織の長を狙え

 

10.地道にファンを増やせ

 

11.最後は、起業せよ

 

 

 

著者の藤原和博さんの「キャリアの大三角形」理論は、4つ目のキャリアでさらに立体化(3D化)する理論へ進化していますが、私のキャリアの考え方、作り方も同じコンセプトです。

 

 

 

私が2作目の著書『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)「トリプル・キャリア」を提唱しているのは、それに「時間軸」を加味してキャリアを考えていく、という人生戦略です。

 

 

 

あなたも本書を読んで、不透明な未来を生き延びるための人生戦略として、100万人に1人の存在になる「キャリアの大三角形」について学び、実践してみませんか。

 

 

 

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本書のYouTube動画紹介による実践編はこちらです。併せてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!