書評ブログ

『人に強くなる極意』

「感情とは、ある意味わがままで理不尽な力であり、それ自体を完全に消し去ることはできません。ただし理性の光を当てることによって、それを変質させることはできる。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、元外務省主任分析官で現在は作家佐藤優さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

佐藤優『人に強くなる極意』(青春新書)

 

 

この本は、近未来に日本が大きな変化に巻き込まれることを想定したうえで、私たち一人ひとりが生き残るにはどうすればよいかというノウハウを記しています。

 

 

本書の冒頭で著者は、「現在、世界は大きく変化しつつあるが、それには二つの異なったベクトルがある。」と述べています。

 

 

二つのベクトルとは、以下の2つの潮流です。

 

 

◆ グローバリゼーションの本格化

 

◆ 国家機能の強化

 

 

まず、前者の「グローバリゼーションの本格化」とは、ヒト、モノ、カネが国境を越えて行き来するようになることで、日本がデフレに苦しめられている根本的な原因は、このグローバリゼーションです。

 

 

いわゆる弱肉強食の新自由主義で、特殊な技能を持っている人を除いて、日本人の賃金水準は低下していく、と本書では指摘しています。

 

 

後者の「国家機能の強化」は、国家の礎は領土だという認識のもと、自国の領土をきちんと実効支配していない国家は一人前とは言えない、という考え方から来る。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.怒らない

 

2.びびらない

 

3.飾らない

 

4.侮らない

 

 

5.断らない

 

6.お金に振り回されない

 

7.あきらめない

 

8.先送りしない

 

 

この本の中で著者の佐藤さんは、「仕事で海外勤務をするようになれば、現地で反日暴動に巻き込まれる可能性もある。」と述べています。

 

 

そして、「このような状況に対応できる人間力を強化することが必要であり、そのための基本技法をこの本で披露した。」ということです。

 

 

著者によれば、本書はこれまでの著述の中では最も読みやすい記述になっているはずだ、と言います。

 

 

上記の構成にある8つのテーマについて、著者の佐藤さんの考えを、できるだけわかりやすい言葉で記したそうで、確かに読みやすい表現になっています。

 

 

具体的な内容はぜひ、本書を読んでいただきたいので詳細は書きませんが、どんな相手にも「ぶれない、びびらない」というスタンスで、「図太い人になる頭の使い方」を書いたものになっています。

 

 

あなたも本書を読んで、「人に強くなる極意」を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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