書評ブログ

『勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書』

「学び方を少し変えるだけで勉強が最強のエンターテインメントになる!」と述べて、独学の方法やコツを伝授してくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、1982年生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業お笑いコンビ・オリエンタルラジオとしてデビューし、インテリ芸人として認知を広げ、情報番組でコメンテーターをしたり、紅白歌合戦にも出場、YouTube動画「中田敦彦のYouTube大学」を配信し、チャンネル登録者が100万人を超えるなど、多彩な活躍をする中田敦彦さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

中田敦彦『勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書』(SBクリテイティブ)

 

 

この本は、死ぬほど面白く学びながら、大人の教養を身につけられる中田式独学勉強法6つのルールと、歴史、文学、政治、経済、英語などジャンル別40のコツを伝授している書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.勉強の「面白さ」を伝えたい

 

2.「歴史」の独学勉強法19

 

3.中田式「文学作品」の読み方7

 

4.「政治・経済」の独学勉強法9

 

5.「英語」の独学勉強法5

 

6.特別対談 「数学」の勉強に革命を起こせ!

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「中田敦彦のYouTube大学」を立ち上げ、教育系YouTuberになった経緯や理由を紹介しています。

 

 

 

著者は、学校の授業にずっと違和感を感じていて、次の2点にこだわって、制約のない発信や表現を求めて、YouTubeでの発信を始めたと言います。

 

 

◆ 勉強はめちゃくちゃ面白い

 

◆「学ぶ」理由を明確にする

 

 

 

YouTubeチャンネルで扱っているテーマは、日本史、世界史、文学、現代社会などでが、2019年春の開始から5カ月で100万人を突破する超人気YouTubeチャンネルになっています。

 

 

 

そしてYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」キャッチコピーは、「新時代を生き抜くための教養」としています。

 

 

 

著者にとって教養は、「大人の必須アイテム」だとしていて、何故かといえば、教養は自分を「アップデート」させるために欠かせないものだからです。

 

 

 

これからの時代、「独学ができる人」と「独学ができない人」の間にかなり大きな差が生まれる、と著者は言います。それが経済格差、貧富の差、階級の差に繋がっていくのではないでしょうか。

 

 

 

続いて、著者の独学について、「本が欠かせません」と述べ、以下の通り「中田式、独学勉強法6つのルール」を紹介しています。

 

 

1.「読書」の目的を明確にする

 

2.情報収集は「1冊の本」を軸にする

 

3.本で学んだ知識を「体感」してみる

 

4.「誰かに話すこと」を前提に本を読む

 

5.「テレビ番組」を学びのツールにしない

 

6.「歴史」を軸に、その分野を横展開で学ぶ

 

 

 

以上の「6つのルール」は、私がビジネス書を読むルールとほとんどが共通しています。異なるのは、私の場合は2番目が「情報収集はビジネス書の多読」を軸にする、と6番目が「最新の科学的な知見を学び、つねに情報をアップデートしていく」という2点でしょうか。

 

 

 

次に本書では、最初に学ぶべきとしている「歴史の独学勉強法」について、以下の順でポイントを提示しています。

 

 

◆ 歴史の流れを学ぶと、自分の欲求が満たされる

 

◆ 歴史の「何で?」を掘り下げると、出来事の「因果関係」が見えてきて、「流れ」が分かる

 

◆「世界史」→「日本史」の順に学ぶと、共通点が見えてくる

 

◆ 偉大な人物の「推しメン」をつくる

 

 

 

◆ 歴史上の人物に「キャラ付け」をして、キャッチフレーズを考える

 

◆ 人の葛藤や苦悩、ストーリーに注目する

 

◆ 過去と現在の意外な接点を探す

 

◆ 歴史を「人間の成功と失敗の記録」と捉える

 

 

 

そして、公立高校教師・YouTuber のムンディ先生と著者の対談『「歴史」の勉強に革命を起こせ』が収録されていて、興味深い視点が学べます。

 

 

 

この本の後半では、「文学作品の読み方」「政治・経済の独学勉強法」が解説されています。詳しく知りたい方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。

 

 

 

また、英語や数学についての「独学勉強法」も記されていて、苦手な方はとても参考になります。

 

 

 

本書の最後には、巻末付録として、「中田敦彦の学び直しオススメ本リスト」が掲載されています。

 

 

 

読みやすく、分かりやすく、面白いをコンセプトに著者が選んだ書籍で、私も以下の本は共感できるものです。

 

 

 

 

 

 

 

この本の最後で著者は、「もしかしたら、テレビ業界は死ぬかも知れない。」と危機感を述べています。

 

 

 

だからこそ、タイタニック号に乗って愚痴を言っている場合ではなく、著者のYouTubeチャンネルのキャッチコピー「新時代を生き抜くための教養」自分自身に向けたメッセージとして、改めて紹介しています。

 

 

 

あなたもこの本を読んで、勉強が死ぬほど面白くなる「独学」の方法を学び、実践してみませんか。

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

 

 

本書のYouTube動画紹介による実践編はこちらです。併せてご覧ください。

 

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!