「3分サクッと立ち話をするだけで、仕事がスムーズに回る。自分のやりたい仕事ができるようになる。楽しく働けて、仕事の成果にもつながっていく。そして人生までもが大きく動き出していくーデンマーク人の雑談にはそんな力がある。」と述べている本がある。
本日紹介するのは、1982年生まれ、早稲田大学大学院社会科学研究科にてデンマークの労働市場政策「フレキシキュリティ・モデル」を研究して修士号取得。2009年末にデンマーク移住後、15年以上にわたってテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・ウェブ等からデンマーク現地情報を発信している、デンマーク在住、デンマーク文化研究家の針貝有佳さんが書いた、こちらの書籍です。
針貝有佳『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』(PHPビジネス新書)
この本は、あなたが本当に向かうべき仕事ができるようになるための「コミュニケーション方法」を、デンマーク人を例にして伝えてくれる書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.雑談をなめるな! ― 最高の成果は「3分の雑談」で決まる
2.壁打ち、壁打ち、壁打ち! ― うまくいくための最短ルート
3.雑談がチームを強くする ― 世界を変えるアイデアはひとりでは生まれない
4.日常に「余白」をつくれ ― こうすれば、会話がもっと楽しくなる
5.やりたいことは、誰かに話せ ― 夢をかなえる「雑談と対話のチカラ」
6.デンマーク人はなぜ雑談を大切にするのか ―「活かし合う組織」「活かし合う社会」
この本の冒頭で著者は、「取材を通じて、デンマークの成長している企業やイノベーションを起こしているチームや個人には、明確な共通点があることがわかった。」と述べています。
本書の前半では、「雑談をなめるな! ― 最高の成果は3分の雑談で決まる」および「壁打ち、壁打ち、壁打ち! ― うまくいくための最短ルート」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 会議より「3分の雑談」を重視
◆「雑談」からイノベーションが生まれる
◆「仕事感」のない開放的なオフィスづくり
◆ 異世界から「外の風」を入れる
◆「本当の課題」に気づくために対話する
◆「壁打ち」でアイデアを叩く
◆ 最初に強いコンセプトを打ち出す
◆「くだらない会話」の中に光る「原石」を拾う
この本の中盤では、「雑談がチームを強くする ― 世界を変えるアイデアはひとりでは生まれない」および「日常に余白をつくれ ― こうすれば、会話がもっと楽しくなる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ ゴールを「わかりやすく」共有する
◆ メンバーの「強み」だけを活かし合う
◆ イノベーションには安心して話せる環境が欠かせない
◆ アイデアを組み合わせると、革新的なアイデアになる
◆ 仕事以外の「活動」がエネルギーになる
◆ 働きすぎない方がクリエイティブになれる
◆「インプット量」が「アウトプットの質」を決める
◆「余白」を活用して、キャリアをデザインする(広げて閉じる)
本書の後半では、「やりたいことは、誰かに話せ ― 夢をかなえる雑談と対話のチカラ」および「デンマーク人はなぜ雑談を大切にするのか ― 活かし合う組織、活かし合う社会」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 抱えている問題は、とにかく口に出してみる
◆ 出会いを引き寄せるのは「ビジョン」
◆「先頭に立つ」という意識を持つ
◆「雑談」で気になったものを拾い上げてみる
この本の締めくくりとして著者は、「雑談を『拾う』アンテナが働くということは、そこに『何か』があるのだ。」と述べています。
あなたも本書を読んで、デンマーク人が大切にする「3分の雑談」の力を理解し、自らの仕事や人生で実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3699日目】