書評ブログ

『小さな会社の決算書 読み方使い方がわかる本』

「経営改善をして、利益を出し資金的にも余力のある骨太な会社をつくるというのが決算書本来の目的です。」と述べて、小さな会社の決算書について、その読み方と使い方を実践的に解説している本があります。

 

 

本日紹介するのは、税理士の冨田健太郎さん、安藤祐貴さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

冨田健太郎・安藤祐貴『小さな会社の決算書 読み方使い方がわかる本』(自由国民社)

 

 

この本は、経営改善に有効な最適ツールである決算書を経営に生かしていただくようにとの願いを込めれ書かれた書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.上場企業とは違う「小さな会社」の決算書

 

2.小さな会社の決算書の読み方

 

3.規模別・業種別の決算書の読み方

 

4.金融機関や税務署は決算書のどこを見るのか

 

5.その決算書でいくら借りられるのか

 

6.資金繰りを改善するためのポイント

 

 

 

この本の冒頭で著者は、決算書には次の2つの機能があります、と述べています。

 

 

◆ 過去の状況を知る通知表の機能

 

◆ 将来の状況を予想する未来予測の機能

 

 

 

そして本書を活用して、会社の持つ強みや弱点を把握し、それを踏まえた経営改善を勧めています。

 

 

 

この本の前半では、まず決算書は次の4つの資料で構成されていることを説明しています。

 

 

1.貸借対照表(B/S)

 

2.損益計算書(P/L)

 

3.株主資本等変動計算書(S/S)

 

4.個別注記表

 

 

上記でとくに大事なのが、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)で、とりわけ貸借対照表(B/S)が重要になると解説しています。

 

 

 

続いて、小さな会社の決算書の読み方が説明されています。ポイントは以下の通り。

 

 

◆ 2つの時期・期間を比較する

 

◆ 月次推移を見て状況を把握する

 

◆ 流動資産と流動負債で資金繰りを確認する

 

◆ ROEとROAで稼ぎ方の効率を見る

 

 

 

◆ 棚卸資産の回転を見て適正な在庫量を管理する

 

◆ 自社の損益分岐点を知る

 

◆ 適正な人件費を確認する

 

◆ 月次試算表をチェックする

 

 

 

本書の中盤では、規模別・業種別の決算書の読み方および、金融機関や税務署は決算書のどこを見るのかについて解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 1人会社は公私のバランスに着目

 

◆ 飲食業の利益率向上はF(食材=Food)・L(人件費=Labor)・R(賃料=Rent)がポイント

 

◆ 小売業は在庫管理と手元資金で利益変動に対応

 

◆ コンサルタント業は「人」にコストをかける

 

 

 

◆ 税金を納めてこそ資産を残すことができる

 

◆ 金融機関に嫌われる決算書の3つの特徴は、①公私混同、②無駄遣い、③不透明

 

◆ 金融機関が評価する決算書の4つのポイントは、①安全性、②返済能力、③収益性、④将来性(成長性)

 

◆ 安全性の指標は、①流動比率、②自己資本比率、③固定比率

 

 

 

この本の後半では、決算書から見て「いくら借りられるのか」および、資金繰りを改善するポイントについて、次の通り説明されています。

 

 

◆ 借入金月商倍率から過剰借入かを判断する

 

◆ 融資の額を決める決算書のポイントは流動比率と自己資本比率

 

◆ 粉飾決算は倒産へのカウントダウン

 

◆ 追加融資の判断ポイントは、「追加融資が必要となった理由」

 

 

 

◆ 流動比率を高める

 

◆ 請求書の即時発行、未回収債権の把握、即時督促体制の整備という当たり前の事務作業

 

◆ 契約条件を見直して、入金は早く、支払いは遅く

 

◆ 理想的な損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー研鑽書との乖離をチェックする

 

 

 

本書の最後で著者は、経営改善の第一歩は「自社の現在地を知る」ことであり、自社の現在地を知るために必要不可欠なものは「決算書」なのです、と述べています。

 

 

 

あなたもこの本を読んで、直近の決算書を2、3年分集めて、通知表にどのようなことが書いてあるのかを確認することから始めて、経営改善のための第一歩を踏み出してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2493日目】